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2009年7月 1日 (水)

読書日記7月1日

「坂の上の雲7」「坂の上の雲8」文春文庫。司馬遼太郎。
 秋山好古は満州の野で劣弱な日本騎兵隊を率いて荒れ狂う嵐のようなロシア軍の猛攻をわずかな手兵で支える。彼が支える左翼が崩れれば、ロシア軍は日本軍を包囲することが出来、満州の日本軍は滅び去るのである。その中、好古は酒を飲みながら、ここから引かないという決意のみで軍を支えていた。
 満州の日本陸軍はもはや増援も期待できず、極限の状態での戦いが続いていた。ロシア軍が退却したために、奉天の大勝利につながるが、危険な綱渡りが続いていた。
 奉天での勝利の後、アメリカの仲介による講和の話も頓挫し、講和の次の機会は日本海でのバルチック艦隊と日本艦隊との戦いの後にやってくることは明らかであった。
 バルチック艦隊を撃滅しなければ、日本陸軍は満州の地で孤軍となり、また、講和の際にも日本の領土はロシアに削られることになるのである。
 日本の運命が賭けられた日本海海戦で、東郷平八郎は、その奇跡的な運の良さもあり、しかし練りに練った戦術もあり、バルチック艦隊を撃滅することに成功する。
 そして講和が成る。
 元寇以来、列強の植民地とされる危険が高かった明治維新期から日露戦争までの一大叙事詩は終わりを告げる。
 今の日本がなぜあるのか、そして、逆に日露戦争が後の太平洋戦争にどう影響を与えたのかを考えさせられる巨編を読了した。
 司馬遼太郎という作家を得たことは日本人にとって幸福である。

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