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2009年12月18日 (金)

メーリングリストの功罪

 メーリングリストは、手軽に連絡や意見交換が出来る場として有用であり、弁護士業務に関しても多くのメーリングリストが出来ている。
 日弁連の消費者関係のメーリングリストは長らく加入していなかったのだが、毛嫌いするのもよくないかと思って、14年目の先日加入した。日弁の臨時総会でパソコンを持っていっていて、その場から日弁に加入依頼をしたのである。
 日弁の事務局は仕事が早く、すぐにメールが来るようになった。

 しかし、メーリングリストの内容を見ると、大半が、「これこれの業者の口座を知りませんか。知っていたらメールください」「これこれの業者に関して情報があったらメールください」という、自分で努力をしないで、相手から有益情報を引き出そうというものであり、失望した。

 まず、ある会社に対して判決を取って、口座を知っている場合、自分の依頼者からすれば、他の弁護士の依頼者から差し押さえが来て競合すれば、取り分が減るという関係にあるのである。弁護士にとってもっとも重要なのことは、自分の依頼者の利益を守ることであり、ホイホイと、「この業者の口座ここにあるよ」ということなど教えるはずがないのである。
 また、こうした情報提供を求めている人に共通していることは、全く調べた形跡がないことである。これこれこういうことをして、ここまで自分で調べたのですが、分からないので教えてくださいというならまだ分かるが、「とりあえず分からないし、メール流そう」というようにしか見えないのである。
 弁護士が自分で調査をしなくなってどうするのか。
 情報提供もしかり。
 たまたま情報がないからと言って、すぐに流すのはどんなものであろう。他の調査手段を尽くして、どうしてもないときというのであれば分からないではないが、これについても、「とりあえずメーリングリストで聞いてみようか」程度のにおいがプンプンするのである。
 気質が軽いというのか、「調べる」能力がないのであろうか。
 若手弁護士がこんなことでは、先が思いやられるのである。

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