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2010年2月25日 (木)

衆愚政治

 政治というものは全ての人を満足させることは出来ず、全員に満足させようとすれば国会財政は破たんし、国が滅ぶ。
 古代ローマが滅んだのも衆愚政治に堕したからである。
  国民の声は重要だが、ある程度は取捨選択しないといけないし、確固たる方針というものが必要であろう。

 織田信長は、中世の悪習を打破した。それは自由経済であり、楽市楽座であった。そして関所を廃止して、人の行き来を自由にした。当時は座が商品経済を握っていて、そこから上がる収益で寺院などは潤っていた。司馬遼太郎の国盗り物語の中に、斎藤道三が経営していた油屋が、座のおきてに反したということで、よってたかって店を打ち壊されるシーンが出てくるが、これが典型であろう。ここでは信長の政治家としての真骨頂が示されているといえる。中世の座という権力を破壊し、新たな国のあり方を作ろうとしたのである。そのために、彼はそうした既得権益とつながった勢力といつ終わるとも入れない戦いに入っていくことになる。その最たるものが一向宗との戦いであった。

 その一方で完全な自由経済がよいかといえば、新自由主義がアメリカで大失敗をし、それを受け継いだ小泉政権の政策によって大量の失業者が出ていて、長期間の不況に日本は喘いでいる。アダムスミスがいうところの神の手というものは幻想で、ある程度は国家による統制も必要ではあろうかとも思う。

 先日の地方選で民主党は敗退したが、政治とカネの問題もさることながら、右往左往するその政策と、その政策の裏付けというか信念のなさにもその理由を見いだす事が出来るのではないか。
 菅直人財務大臣は所得税の最高税率を引き上げることを検討しているというが、まともに税金を納めているものからしたら、やっていられないと思うであろう。私もそうである。
 一般的に高収入を得ている人は努力をしている人が多いといえるだろう。努力をして高収入を得ている人材のやる気をそぐというのは、目先の収入確保という目的と比してどちらが将来の日本の為になるであろうか。人材の海外流出もあり得るのではないか。

 次の参院選で、国民の巻き返しがくれば、民主党は三日天下ということになりかねない。目先のことや支持母体のことだけを考えた政策ではなく、長期的な政策を立て、そこに向かってまい進するという政治家の出現が待たれるところである。

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