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2010年4月12日 (月)

読書日記4月12日

「セミたちと温暖化」新潮文庫。日垣敏隆。
 動物行動学者であった筆者のエッセイ集。動物に対する愛に満ちたエッセイで、「ほほう、この動物はこんな習性があるのか」とか、「セミの幼虫は地熱の温度差で生息地が変わるのか」等々、読んでいて大変おもしろかった。

「阿波紀行・紀ノ川流域」朝日文庫。街道をゆくの32巻。司馬遼太郎。
 阿波紀行は阿波の三好氏の記載に多くが割かれている。紀ノ川流域は根来衆に対する記載が多い。
 根来という姓はなかったが、戦国時代、根来衆の剽悍さは有名であったので、根来出身の侍は姓を根来と変えたという。
 司馬のように土地土地の歴史の造詣が深く、それをかみしめつつ旅が出来れば本当に楽しい旅になるであろうと思いつつページをどんどん繰ってしまう。やはり司馬は大作家である。

「剣のいのち」文春文庫。津本陽。
 本屋で活字が大きくなったとあり、そのとき気になっていたのだが、やはり誘惑に負けてしまいネットで購入。
 津本作品は殺陣の描き方が独特で、読み手の息を詰めてしまうような迫力がある。
 主人公はどうやら架空の人物らしい。幕末の架空の殺人者を描いた作品としては、司馬の「11番目の志士」があり、それと似た着想といえるが、実在の人物であったかのようにすさまじくおもしろい。
 作品としては娯楽作品で、人生に何者かを与えてくれる要素がないのが残念ではある。

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