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2011年1月12日 (水)

読書日記1月12日

「三国志 第2巻」「三国志 第3巻」文藝春秋。宮城谷昌光。
 この刊の後半頃からようやく三国志になじみの人物が出てくる。正史に基づいて書いてあるので、劉備の活躍などは全くない。華雄を関羽が斬るという、三国志演義のあのおなじみのシーンもない。
 実際、暴虐の魔王董卓を洛陽から長安に逃亡させ、勝利したのは孫堅(呉の孫権の父)のみであり、華雄を斬ったのも孫堅の軍なのである。呂布と劉備3兄弟の一騎打ちも史実では存在しない。また、蝶蝉も出てこないのである。
 ただ、正史における三国志がどういうものか押さえたいという人にとっては、非常におもしろい作品であろうと思う。

「リトル・シスター」ハヤカワ書房。レイモンド・チャンドラー。村上春樹訳。
 待望の村上春樹の新訳。早く次のが出ないかと思っていたので、年末の休みで最初にこれにとりかかって、結局1日で読み終わってしまった。内容はわかりづらく、プロットという意味でいうと、正直、金田一耕助シリーズの横溝正史の足下にも及ばない。しかし、はしばしに出てくる表現、マーロウのかっこよさ、全体の雰囲気からして、やはりチャンドラーはすごいといわざるを得ない。
 年末に大変豊かな気持ちになれた本である。
 ただ、作品の完成度はロング・グッドバイが最高とされているので、内容には不満がのこる作品といわれている。私としては、是非一読して欲しいが。

「古城の風景 Ⅱ」新潮文庫。宮城谷昌光。
 著者が東海地区の古城跡を周りながら、歴史エッセイを書くシリーズの2作目。
 しかし、宮城谷昌光はマニアックである。正直、歴史の光の後ろに埋もれていった超マイナーな武将のことまでよく調べている。
 このマイナー武将についてまで事細かに語られる作風は、正直一般人受けはしないであろう。
 ただ、真の歴史好きはこうした作品でも読んでしまうのである。

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