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2012年1月19日 (木)

読書日記1月19日

「レイモンド・チャンドラーの生涯」早川書房。フランク・マンシェイン。
 新年最初の読書はこれに決めていた。チャンドラーの生涯のことを私は拾い読みした程度しか知らなかったので、一度しっかりと読んでみたいと思っていた。少し前に購入しておいたので、新年最初の読書はこれに決めていた。
 チャンドラーは生前ある程度の名声を得ていたが、やはり生きている間は不遇だったようである。真の天才は、生きている間は不遇なことが多いようである。
 人生はいつなんどきどんなことがあるかもしれず、不遇になるかもしれないとチャンドラーは考えていたというところや、多少のお金を手に入れたからといって、とたんに高級車を乗り回したりしなかったというチャンドラーのエピソードには涙が出た。
 また、実業家をしていた時代の仕事に対する厳しいエピソードなども書かれていて、弁護士の仕事にも参考となるところがあった。
 ただし、ここに書かれているエピソードを読むと、私はチャンドラーの友人にはなりたいとは思わなかった。

「R.P.G」集英社文庫。宮部みゆき。
 宮部みゆきの現代スリラーだが、あまり出来がいいとは思わなかった。

「翻訳夜話」文春新書。村上春樹、柴田元幸。
 村上春樹と柴田元幸という二人が翻訳について語った新書。柴田の講義に村上がゲストとして行った時の講話録と、一般人向けに行った講話録、同じ作品を二人が訳すとどう違いが出るか競作している。
 レイモンド・チャンドラーの作品をここのところ村上がいくつか翻訳しているのと、清水訳と村上訳がかなり違っていたので、翻訳に少し興味が出ているところでもあったので、購入していた。
 海外作品を原書で読めるような人はともかく、翻訳で海外作品を読むのが好きな人は、こうした本を一度読んでおくといいかもしれない。
 私にはまた新たな発見があった。

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コメント

翻訳夜話、面白いですよね。同じく外国語つながりで「やがて悲しき外国語」(村上春樹)も大好きです。「遠い太鼓」「近境辺境」「雨天炎天」など村上春樹の旅を扱ったエッセイは本当に素晴らしく、文化・思想と言語の深い関連にうならされます。残念ながら小説のよさはよく分からないのですが・・・。

投稿: パンダ | 2012年1月19日 (木) 16時58分

 翻訳ばかり読んでいたら村上春樹に何となく申し訳ないような気がしたので、今、村上春樹の小説を読んでいます。初めて読みます。

投稿: 中隆志 | 2012年1月26日 (木) 12時59分

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