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2012年7月10日 (火)

読書日記7月9日

「戦国名臣列伝」文春文庫。宮城谷昌光。
 周の時代の最後の方は群雄が王を名乗り複数の国が周の中に建国されたので、戦国時代と呼ばれているが、その各国の名臣といわれた人物を描いた短編集。
 楽毅や田単などの名臣あまた出てくる。
 しかし、これを呼んでいると、名臣と呼ばれた人も、最後を全うした人物が少ないことにきづく。あるいは、晩年が悲劇的であった人物が多い。
 私はやはり最後を全うしてこそ名臣と呼ぶにふさわしいと思うのだが、どうであろうか。
 人生の教訓を教えてくれる好著だといえよう。
 歴史の中に学ぶことは多い。

「蒼き狼の血脈」文春文庫。小前亮。
 チンギス・ハンの長男はジュチというが、ジュチを産んだボルテというチンギスハンの正妻は、ジュチを産む前に他民族に略奪されていたため、チンギスハンの血を引かないという疑惑が消せず、後継者の地位から外されてしまう。そのジュチの息子であるサイン・カン(賢明なる王)と呼ばれたバトゥの物語である。
 大陸を股にかけて活躍したバトゥの物語としては、かなり物足りない気がしたが、あまり歴史が顧みることのない人物を描いているという点では、勉強にはなる作品ではある。

「アクロイドを殺したのは誰か」ピエール・バイヤール。筑摩書房。
 シャーロックホームズの誤謬という作品を書いた著者の古い作品。
 中々入手出来なかったのであるが、どうしても読みたいので定価の三倍程度の値段を出して中古本市場で購入。
 しかし、それだけの値打ちはあった。
 中身を書くと、それからアクロイド殺人事件を読む人に申し訳ないので書けないのだが、筆者さえ気づいていない、いや、あるいは筆者の本当の意図した犯人を捜し出すその手法は素晴らしいものがあり、三倍の値段を出して購入した甲斐があったというものである。
 手にはいるなら、推理小説好きは是非一度読んで欲しい。

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