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2012年7月20日 (金)

読書日記7月20日

「道草」新潮文庫。夏目漱石。
 夏目漱石の自伝的小説といわれているが、その一方で、創作的要素が強いともいわれている作品。司馬遼太郎が夏目漱石を読むとよいと書いているが、現在の日本語の文章の基礎は漱石によって作られたといっても過言ではない。
 心地よい文章の流れで、主人公とそれを取り巻く人々の葛藤が描かれる。
 漱石の作品らしく、最後は余韻が残る終わり方である。

「神の棄てた裸体」新潮文庫。石井光太。
 イスラム圏の性について書かれたノンフィクション。この本を読むと日本がどれだけ平和で恵まれているかが分かる。さらにこのイスラム圏よりも悪い地域も世界にはある。
 桑田佳祐の真夜中のダンディという歌の中の歌詞ではないが、こうした世界の動きや実態に目をそむけて、日本を始めとした先進国は豊かさを謳歌しているのだと思うと暗澹たる気持ちになる。
 しかし、筆者が何も出来なかったように、これを読んだ人も何も出来ない。
 路上で暮らし、身体を売る少年少女。
 身体が崩れていく恐怖と戦いながら身体を売る男娼。
 イスラム圏内の掟のために、かんじがらめにされた男女。
 好著だと思う。

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