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2012年11月 2日 (金)

弁護士の慣れ

 弁護士もある程度してくると、仕事に「慣れ」てくる。
 これが一番怖い。

 弁護士はいうまでもなく法律の専門家であり、依頼人よりは法律のことをよく知っているし、裁判の流れもわかっている。
 依頼者が、自分の要望を言うが、それはとうてい通らないことはままある。

 そのときに、「慣れ」てしまった弁護士は、結論だけをいう。何件もしているから、過程をはしょってしまうのである。
 しかし、依頼者は法律の世界で生きている訳では普通ないから、「無理だ」といわれても、それがどうして無理なのかを説明してもらわないと理解出来ない。そこには、自分のいうことを頭ごなしに否定されたという感覚だけが残るであろう。

 事件にびびりすぎるのはよくないが、慣れてしまうのもよくない。
 弁護士にとっては何件もやってきた同じような事件でも、依頼者にとっては人生を左右する事件である。そうした事件であるということを常時心にとめて、「慣れ」てしまった説明や態度を取ることは絶対にあってはならないのである。

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