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2013年4月18日 (木)

読書日記4月18日

「サマータイム・ブルース」早川文庫。サラ・バレツキー。
 女性探偵が主人公のハードボイルド小説。フィリップ・マーロウを女性版で描こうとしたと思われるが、完全に失敗していると思う。チャンドラーの世界はチャンドラーのものなので、あの世界観を出せるのはチャンドラーだけである。
 何で買ってしまったのかと悔やんだが、貧乏性なので最後まで読み切る。
 最後まで読み切ったが、その思いは変わらなかった。
 あくまで私の個人的感想ですが。

「国境の南、太陽の西」講談社文庫。村上春樹。
 村上春樹の翻訳ものがいいので、ファンタジーなところがない小説であれば理解出来るかと考えて購入しておいたものを読んだ。
 村上春樹は自ら日本語をうまく紡ぐ能力があるというような趣旨をエッセイで書いているが、まさにそうであろうと思う。文章にリズムがあり、読んでいて心地よい。村上春樹は文章のリズムも大事だということもエッセイで言っていたはずである。
 私も準備書面などを書く時にはリズムに多少気をつけている。読んでみて、書いてあることはいいが何か読みづらいという文章に出会うことがあるが、それは言葉の持つリズムを活かせていないからであろう。
 主題としては取り立てて新しいものではないと思う。しかし、新しい主題というのは今の時代そうそうない。同じ主題で、いかに違った物語を書くかということが大事なのであろう。
 この作品は好きである。

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