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2013年4月 5日 (金)

読書日記4月5日

「冬の夢」村上春樹訳。スコット・フィッツジェラルド。
 フィッツジェラルドは今度「グレート・ギャツビー」が映画化されるそうであるが、ギャツビーの少し前の短編集である。
 作家は生きていた時代は不遇で、死んでから評価されることも多く、生きている時代に評価されていた流行作家は後生に生き残れない気がしているのだが、フィッツジェラルドの場合は、生きていた時代も時代の寵児のようにもてはやされて、その作品が今もなお新しいという意味で、希有な作家の一人であるといえる。
 また、フィッツジェラルドは評伝によると、極めて短期間で作品を仕上げて、時には酔った状態で作品を書いたそうであるが、天才というほかないだろう。
 その言葉のみずみずしさというか、他にマネの出来ない言葉の使いようというのは、チャンドラー以外にはいないのではないだろうか(チャンドラーとはまた違うところがあるが)。
 これだけ言葉を自由に使えれば楽しいだろうなと思う。
 準備書面を作るのに四苦八苦している身からすれば。。。

「日本剣客列伝」幕末編。朝日文庫。
 絶版となっていたものの復刻版。海音寺潮五郎が千葉周作を書いていたので買ってあったもの。
 意外に最初に収められている「音無の剣」の高柳又四郎が良かった。
 私もいつか読みたいと思っている大菩薩峠という小説の中で出てくる机竜之介(だったと思う)の音無の構え(だったと思う)のモデルとなった剣客で、竹刀で打ち合うこともなく、竹刀の音がしない間に相手を倒していたため、「音無しの剣」と呼ばれるようになった剣客である。今ではほとんど顧みられることもない剣客だが、ひょっとしたら幕末最強の剣士の一人といえるかもしれない。
 最後の沖田総司はいまいちだった。

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