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2013年7月25日 (木)

読書日記7月25日

「司馬遼太郎短編全集 12巻」文芸春秋。司馬遼太郎。
 司馬遼太郎の短編全集を以前衝動買いして、事務所に置いていたが、ふと思いついて読み出した。
 以前読んだ作品もあるが、しばらくすると忘れているものである。

 収録されている短編の中では、「馬上少年過ぐ」と、「貂の皮」がよかった。
 馬上少年過ぐは、伊達政宗を書いた作品であるが、あれだけ権謀術数を駆使して奥州の覇王となった伊達政宗がこれほどの詩情を持っていたことに驚きを感じざるを得ず、人というものの中には、様々なものが入り組んで入って居るということをあらためて思い知る作品である。
 貂の皮は、脇坂安治という、関ヶ原で裏切りを果たした武将の生涯を描いた短編である。この武将は、関ヶ原で裏切った中の一人である。
 ハンセン病のため、目も見えず輿に乗って采配を振るう大谷吉継の脇坂隊らに対する奮戦ぶりと、その最後が語られる中でちらりと出てくるにとどまるのがほとんどであろう。
 司馬遼太郎が、あえてこの人物を描こうとしたことに興味を覚える。
同じく関ヶ原で裏切った小早川秀秋は、関ヶ原以降若くして死ぬが、大谷吉継の祟りであると世間では言われた。
 しかし、この脇坂安治は生を全うし、明治まで取りつぶされることなくその家は残ったようである。

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