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2014年7月15日 (火)

読書日記7月15日

「関ヶ原合戦と石田三成 敗者の日本史12」吉川弘文館。矢部健太郎。
 関ヶ原合戦前の豊臣秀吉の権力の源を「家格」に求めるという新説を出し、徳川家康と前田利家について、豊臣秀吉が特別扱いをしたことはなかったという立場から秀吉の権力が隔絶したものであったこと、秀吉が亡くなった後の関ヶ原の戦いへ向かう家康が盤石の体制でなかったこと、豊臣秀吉に対する三成の反逆という印象付をするために総大将でもない三成を成敗されたことなど、新説が展開される。

「捕食者なき世界」文春文庫。ウイリアム・ソウルゼンバーグ。
 生物の多様性がなくなっている原因として、捕食者を人間が絶滅させてしまったことに原因を認める一冊。
 捕食者を地域から絶滅させてしまうと、捕食者によって食べられていた生物が大きく増えてしまい、そのエサとなる生物もいなくなり、多様性がなくなり、いずれ生物が絶滅してしまうのではないかという観点で書かれている。
 実例が豊富で、こうした本に出会えると嬉しくなる。
 ラッコが増えると海藻が増えて海藻で暮らす生物が多様化して増えて行く。ラッコは海藻を食べるウニを好んで食べるからである。
 ところが、ラッコが減っていっているという報告がされている。仮説ではあるが、鯨が激減したためにシャチがラッコを食べてしまうというのである。これから、こうした仮説が検証されることを期待する。
 今年読んだ中でベスト10には入る好著。

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