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2014年7月17日 (木)

依頼者と一体化する弁護士

 依頼者と一体化して、ほぼ当事者のようになってしまう弁護士がたまにいる。
 私自身は、事案に対して冷静な判断力を失ってしまうので、これはよくない傾向だと思っているし、私のスタンスはあくまでプロとして依頼者とは別個に判断し、距離をおくようにしている。
 こうしたからといって、事件に対して一生懸命にやらないということにはならず、むしろ冷静であるからこそ、いい解決が目指せるというところがあると思っている。
 弁護士が関わる紛争は多数あり、その全てにおいて当事者と一体化しなくとも、一部でも一体化すれば身体が保たないのではないか。
 依頼者が抱える紛争は通常は1件であったりするが、それでも事件のことばかり考えて、つらい思いをされていることがほとんどだからである。
 中には依頼者よりも代理人の弁護士が怒っている場合もある。正義感の強い曲がったことの嫌いな弁護士でそういう風になってしまっている人がいる。
 誰の事件かということもあるし、紛争の解決は証拠の優劣で常に正しい方が勝つとも限らないし、正しいかどうかを最終的に決めるのは誰かというような問題もあり、中々難しいところがある。
 事件に対して一生懸命になることと、一体化することはまた別だと思うのである。

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コメント

仰るとおりです。そして,一体化してしまっている弁護士ほど,準備書面上の表現が攻撃的で閉口します。

投稿: 某地方の弁護士 | 2014年7月17日 (木) 11時15分

 困りますよね。。。何とか解決の方法を探るしかありませんが。

投稿: 弁護士中隆志 | 2014年10月14日 (火) 11時31分

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