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2016年5月16日 (月)

読書日記5月16日

「地球を『売り物』にする人たち」ダイヤモンド社。マッケンジー・ファンク。
 地球温暖化による異常気象をいかに無くすべきかの議論がされているが(京都でも過去に地球温暖化会議が開催された。)、地球温暖化は止められないと考えて、それをビジネスにしようとする人たちがいる。本書は、それに対して批判を加えることもなく、淡々と事実を連ねていく。
 北極海の氷が溶けてホッキョクグマの生息地がなくなろうとしている一方で、これまで氷に閉ざされて採掘できなかった石油などを開発しようとする人達。

 氷が溶けることで、海抜が上がり、消えていく可能性のある国々があるが、誰も消えていく国のことを真剣に考えているようには見えない。
 気候により生きていくことが困難となった人々が他国に難民として押し寄せた時に、誰が責任を取るのか。
 一方で気候工学を用いて、地球の気候のあり方を人為的に調整しようとする人達。
 しかし、気候工学を用いれば、ある地域は安定化するが(それは工学を用いようとしている国である)、他の地域では干ばつなどが発生する可能性があるということには眼をつぶられる。

 まさに、桑田佳祐さんの「真夜中のダンディー」の中の歌詞にある、「隣の空は灰色なのに、幸せならば顔をそむけてる」という状態である。
 この本を読んで、先日呼んだ「六度目の大絶滅」という本とともに、人間の愚かさ、欲の深さに暗澹たる思いである。
 これは良書であり、是非一読して欲しい本である。

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