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2020年1月22日 (水)

読書日記「ただの眠りを」

 早川書房。ローレンス・オズボーン。

 レイモンド・チャンドラーが作り出したハードボイルド小説の中の名探偵であるフィリップ・マーロウを主人公にして、違う作者が書いた作品である。
 マーロウを主人公にしたチャンドラー以外の作家が書いた作品としては、ロバート・B・パーカーが、チャンドラーが途中まで書いた未完の作品である「プードル・スプリングス物語」、同じくパーカーが書いた「おそらくは夢を」、ベンジャミン・ブラックが書いた「黒い瞳のブロンド」がある。いずれも早川書房。
 黒い瞳のブロンドは、ロング・グッドバイの続きとなっている。
 プードル・スプリングス物語は、ロング・グッドバイで出会ったリンダ・ローリングとマーロウが結婚している。
 そのできばえがいまいちだと感じたパーカーが、「おそらくは夢を」という作品を書いた。大いなる眠りの続編である。
 これらのマーロウものは、いずれも何らかのチャンドラーのオリジナルの作品の続きとなっている。

 今回の作品のマーロウは72歳である。杖をつき、歩くにも苦労している。老いと向き合うマーロウということで、全く異なる設定であるところが新しい。
 引退していたマーロウの元に保険会社が生命保険金が支払われたが、その経緯に怪しいところがあるとして、調査を依頼してくる。
 マーロウはそれを引き受け、老いた身体にむち打ち、捜査に入るのだが。。。
 あとはネタバレとなるので、皆さん読まれたい。
 マーロウファンなら、読んで損はないと思う作品。

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