2023年6月 2日 (金)

読書日記「街とその不確かな壁」

 新潮社。村上春樹。

 著者の6年ぶりの長編新作である。
 村上春樹の全集などに著者の意向で一切入れられていない、「街と、その不確かな壁」のリメイクということである。
 40年前に書いた上記作品の出来が気に入らず、今回書き直したということであった。

 内容を書いてしまうと、これから読む人に申し訳ないので、内容に入らない私の感想など。あくまで個人の感想です。
 違う意見を持っている人、目くじらを立てないでくださいね。

 面白い。小説はそもそも面白いかどうかが大事であるので、素直に捉えると難しいことは色々とあるかもしれないが、面白い。
 読むのが速い方と思われる私であるが、小説であるためじっくり読んだので、読み終えるまで1週間くらいかかった。
 世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと同じという意見も多いようであるが、私は別物と捉えている。
 「喪失」の物語で、最近の長編の傾向とはやや趣が異なる(40年前のリメイクであるから当たり前なのかもしれないが)。
 村上春樹は劣化したという意見も書かれているが、私はそうは思わない。

 村上春樹の年齢からして、長編がどれだけ刊行されるのか、短編もこれから出るのか分からないが、早速に次の作品が楽しみである。

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2023年6月 1日 (木)

ヤクルト1000

 睡眠の質が向上する、ただし悪夢を見るという報告をしている人もいて、ちまたで話題になっているヤクルト1000。
 購入しようにも売っていなかったのだが、先日たまたまドラッグストアで4本購入できた。

 飲んでみた私の場合(あくまで個人の感想です)。

 悪夢は別に見なかった。
 いつもよりもぐっすり眠れた感覚はある(普段も寝たら次は目覚ましがなる時間か目覚ましで起きるので気のせいかもしれない)。
 ただ、日中かなり眠かった。

 朝に飲むと日中の眠気が強い気がしたが、ネットで検索すると、「そんなことはない」ということであった。

 あくまで個人の感想ではあるが、日中の眠気があったことから、私には合わない気がするので、もっと安いヤクルトに戻す予定である。

 ええ、どうでもいい話です。

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2023年5月31日 (水)

交通事故事件の参考書

 先日、日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会でひまわり基金法律事務所の所長向けに任意参加でZoom研修を実施した。
 その際、いくつか出ていた交通事故の参考書で参考となりそうなものと、その場で出なかった追加のものをあげておく。赤本・青本・別冊判例タイムズなどは除く。
 これで足りるというものではなく、最低限手元に置いておいて適宜参照するとよいというものである。

 執務資料道路交通法
  注意義務違反を検討するについては、道路交通法で違反がないか探すことは重要である。
  分厚い本であるが、手元に置いておくべきである。

 障害認定必携
  後遺障害に該当するかどうかは、基本的にはこれで決まる。
  これが事務所にないようでは、交通事故事件を受任できるとはいえないと思う。

 改訂版・後遺障害認定と裁判実務
  後遺障害を具体的に考える際、非常に参考となる一冊である。

 新版 註解交通事故算定基準
  赤本などの注解本である。

 寄与度と非典型過失相殺
  寄与度減額判決と、非典型過失相殺について参考となる。

 第2版交通事故におけるむちうち損傷問題
  むち打ちについて、参考となることが記載されている。

 標準整形外科学 第16版
  整形外科について、最低限の基本的な内容が記載されている。

 交通事故における損害賠償の諸問題
  Ⅰ~Ⅲまで出ているが、今入手できて、使えるものはⅢかと思う。赤本の過去の講演録をまとめたものである。 

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2023年5月30日 (火)

高次脳機能障害事案の動画撮影

 高次脳機能障害の方の介護状況について、全ての事案ではないが、動画撮影をすることがある。
 動画撮影をすることで、裁判所にも介護の具体的状況のイメージを持ってもらいやすい。
 今まで提出した事件では、総じて、裁判官から、「非常にわかりやすかった」と言ってもらえている。
 なお、車イスで完全介護に近い状態であったり、ご本人の負担の観点から作成しないこともある。
 過去、15件ほど高次脳機能障害事案を担当しており、現在も2件訴訟中である。

 このうち1件は、動画作成をした方がよいと判断し、先日現地まで行き作成してきた。
 ホームページ作成や、動画撮影を兼業している弁護士がいて、当該弁護士に依頼した。
 弁護士であるため、余計な説明が要らないところがよい。

 相応の件数を受任している方だと思うので、全くの知り合いでない弁護士や、紹介のない弁護士だと難しいが、高次脳機能障害事案はこれまで何件か共同受任もしているので、困られている人がいたらご相談いただければと思う。動画撮影もコツもあるし、業者も探すのに困られるであろうからである。

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2023年5月29日 (月)

今週の小次郎

Dsc_0816  あくびをしている途中の二代目小次郎である。  犬はよく寝るが、二代目小次郎はその中でもよく寝る方ではなかろうか。  早くも5月が終わろうとしています。  今週も頑張っていきましょう。

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2023年5月26日 (金)

読書日記「犬がいるから」

 亜紀書房。村井理子。

 滋賀県在住の翻訳家である著者の愛犬ハリーとの日々を綴ったエッセイ。
 一言でいうと、「ハリーは世界一かわいい」ということに尽きる。
 ということで、犬がキライとか、犬に興味がない人には読む価値のないエッセイである。
 人に対してもの凄く優しい人が犬や猫は嫌いだということもあるから、世の中はわからない。

 私は初代小次郎と二代目小次郎との日々から「うちの犬が宇宙一かわいい」と思っているので、ハリーが世界一については異論はあるが、楽しんで読めた。
 犬好きは親バカである。

 ということで、犬好きな人はどうぞ。

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2023年5月25日 (木)

レコード

 最近、レコードが復権しているそうである。

 数年前、高めのCDとアンプとスピーカーを購入したのだが、その際、レコードもつなげられそうだったので、レコードプレーヤーも購入してみようと思ってレコードプレーヤーも接続した。
 
 レコードを数枚購入したのだが、その中の1枚は、桑田佳祐が嘉門雄三と名乗って行った若い頃のライブである。
 貸しレコード屋というものがあった時代、そのレコードをカセットテープに録音して、繰り返し聴いた。
 引越を何度かするうちに、このカセットテープも紛失してしまった。
 また聴きたいと思っていたのだが、このレコードはCD化されていないため、諦めていたのだが、近時のレコードの復権とともにプレーヤーも安価なものが出てきているので、思い切って中古で探して、嘉門雄三のライブを聴くことができた。中学校の頃に聴いていたので、数年前のことであったから、約35年ぶりということになる。
 全曲海外のアーティストのカバーで、小林克也がなぜかMCもしている。ライブ盤には入っていないが、現場にはサザンのメンバーも来ていて、サザンの歌も披露されていたらしい。場所もさほど広く無さそうである。
 非常に懐かしく聴いた。
 後は、アルバムで最初に買ったレコードがサザンのタイニイバブルス(ジャケットが猫のやつ)であったので、CDでは2種類持っているのだが(リマスタリング版と普通のやつ)、懐かしくて購入した。これも引越などの際に紛失していたのである。

 少しずつ、レコードを増やしていければと思う今日この頃である。

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2023年5月24日 (水)

賃借人が自殺等した場合の連帯保証人の責任

 たまたま調べたのだが、連帯保証人が賃貸借契約から生ずる一切の責任を負うとされている場合、賃借人が自殺や変死した場合の賃貸人の損害については、連帯保証人は自殺等したことによる損害に対して、連帯保証責任を負うという東京地裁の裁判例がいくつか見つかった。
 感覚的には連帯保証人にそこまで責任を負わせるのはどうかと思うのだが、裁判所の判断は違っていた。

 損害についても、いくつかの東京地裁の裁判例で1年間は賃貸不能のため賃料全額の損害、2年間は賃料の2分の1の損害を支払うべきとされている。要は2年分である。
 月額賃料が10万円だとすると、240万円の支払義務が連帯保証人に発生することとなる。

 保証人としても、そこまでの損害を予見できたとはいえないような気もするが、同内容の裁判例がいくつかあったのでそれが裁判所の考え方となると思われる。
 高裁の裁判例は見つけることができなかった。
 探せていない裁判例があるかもしれないので、あくまで私が調査した範囲ということであるが、酷なように思うのは私だけであろうか。

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2023年5月23日 (火)

お土産

 小学校や中学校で修学旅行などに行った時、物をお土産や記念品として買っていた。
 伊勢に行った時に、同級生は赤福を購入していた。食べてしまうとなくなるのにと思っていた。
 しかし、この年になると、各地で買ったキーホルダーなど、正直処分にも困り、食べ物を購入していた同級生の方が正しいと思うようになっている。

 今は出張に行った時も基本的には食べ物をお土産として購入するようにしている。
 物をもらっても困るよなという境地に達したからである。
 どこかに手土産として持参する場合も食べ物にしている。
 基本的には、「ある程度日もちすること」と、「個包装になっている」ものを購入するようにしている。
 一気に開封してしまうと、その日に食べてしまわないといけないようなものはもらう方も日を合わせないといけないし、生ものだとその日他のところからケーキをもらっているかもしれないからである。
 京都のお土産でよく購入するのは、阿闍梨餅とマールブランシュの茶の菓(抹茶のクッキーにホワイトチョコが挟んである)である。

 どうでもいいお土産の話である。

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2023年5月22日 (月)

今週の小次郎

Dsc_0790

 手を揃えて外の音を聴いている二代目小次郎である。
 最近は散歩の際によく雀を追いかけているが、雀はちょっとずつ飛んで二代目小次郎から逃げて、最後には「ヘイヘーイ」という感じでチュンチュンチュンチュンと鳴いて飛び去る。
 ばかにされて余計に腹を立てている。

 6月が近づいてきました。
 今週も頑張っていきましょう。

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