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2006年1月31日 (火)

司法試験合格者増大の行方

司法試験の合格者が増加しており、経済界からは、もっと増加させよという声もあります。裁判官や検察官の枠が増えない以上、大半は弁護士になることになります。今までは、一部の例外を除いて、弁護士資格を取得すれば、就職出来ないことはなかったのですが、これからは試験に合格して、弁護士資格を取得しても、大量に就職出来ない人が出る時代に突入することは明らかであろうと私は思っています。

経済界の要望は、国民のことを考えての要望ではなく、司法試験合格者が増えて、弁護士の資格があるのに弁護士事務所に就職出来ない人材を、自分の会社の法務部に取り込みたいというねらいがあるのではないかという疑いを拭い切れません。

企業も資格がある人をそう多くは必要としないでしょうから、いずれ資格は取っても弁護士事務所にも就職がないし、企業でも重宝されないという時代になるでしょう。そのような時代に、わざわざ何年もかけて、法律家の資格を取りたいと考える人がどれだけいるのかと考えると、暗たんたる気持ちになります。

私の個人的感想としては、弁護士が足りないといわれていますが、そう大増員しなくとも対応出来る程度であるという認識です。

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