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2006年6月 8日 (木)

村上逮捕とオリックス宮内

 村上ファンドの村上氏が逮捕されたことはこの間日々報道されており、同時にオリックスの宮内代表取締役の責任論が述べられはじめている。
 規制緩和もやりすぎると、法律すれすれは適法だからよいのだという風潮を産み、法律すれすれのライン上で踊っているうちに、違法の方へ転げ落ちてしまうという典型例ではないかと思っている。
 法を犯した者を擁護する声が上がることも不思議である。
そもそも、法は、「最低限のルール」しか決めていないのであり、この最低限のルールすら守れなかったという発想にならないことが不思議である。
 私は、違法行為を行っていたファンドからどの程度の利益、配当をオリックスの宮内氏が受けていたか、またその配当について違法の認識があったかについて興味を持っている。
 内閣の直属の規制緩和委員会の議長が、このようなていたらくであるのに、まだ規制緩和は正しいと小泉内閣は述べるのであろうか。
 昔の日本には陰徳という言葉があったが、今の日本にそのような言葉はあるのだろうかと考えてしまう昨今である。

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