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2006年10月18日 (水)

養子縁組にご用心

 子どものいない老夫婦に非常に親切にしてくれる若いAさん。「自分は親が早く死んだから、本当のお父さん、お母さんのように思っている」などとしてよくしてくれる。
 自分たちの老後の面倒や、自分達の墓守をしてくれるのであればとどちらからともなく養子縁組の話がもちあがる。
 ところが、養子縁組届出が出された後、Aさんは、「仕事で失敗して穴埋めしないといけない」「別れた妻と子に送金しないといけない」「暴力団に脅されていこのお金がないと親父たちのところにも脅しが来るかもわからない」などと金の無心をしてくる始末。老夫婦は、自分の息子だからとお金を出すが、周囲から「それはおかしい」との声。
  よくある典型的なパターンである。もちろん、本当の親子関係を築く例もないことはないであろうが、お金をそれなりに持っている老夫婦のところにこのような話があれば、大半は縁組後態度が変わるとみてよい。
  こうした養子縁組を一度してしまうと、離婚と一緒で離縁の調停を出して、離縁の訴訟をしないといけなくなる。
あまり老夫婦はネットなど見ていないかも分からないが、安易に養子縁組することには注意が必要である。

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