クリーニングのタブ
昨日の選挙では自民党が大敗した。やりたい放題やってきたつけが回ってきたというべきであろう。国民が納税した税金や年金を官僚が好き放題使ってきたことに対して、自分たちもそれに乗っかってきた経緯や、規制改革の名の下に格差を拡大し、規制改革利権を逆に生み出したからである。国民が望んでいたのは、「改革」ではなく、当たり前の状態に戻して欲しいということだけであろう。それを改革と呼ぶのはおこがましいのである。
世間はあまり規制改革など望んでいないのであり、望んでいるのは一部の利権団体である。ああやだやだ。
という世情ではあるが、日本人の親切も捨てたものではない。先日、クリーニングのタブをつけたままのズボンを履いていたところ(当然私は知らないで履いているのだが)、駅で女性が寄ってきて、「クリーニングのタブがついているので切ってあげます」といって切ってくれた。
私はクリーニングのタブをつけたままのズボンを履いていたり、おろしたてのスーツの糸を切るのをついつい忘れたまま着ていて、よく女性(私の母親か少し若いくらい)に注意をされてしかも糸やタブを切ってもらえる。
だらしない私を見てやむにやまれずというところなのであろうか、しかし、こういう日本人の親切というものは、受け継がれていかなければならないと思うのである。
かつて、あるフランス人(外務省の大使であったか文学者であったか?)世界が滅亡するとしても最後まで生き残って欲しいといわれた民族である日本人のこうした美徳というか陰徳を施すという性格は未来永劫のものであって欲しいものである。
そのために、世界の中ではお金だけ出さされていいようにされているが…。
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