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2007年9月14日 (金)

新61期合格発表

 昨日、表記の件で合格発表がなされて、1851名が合格したということである。
  今は合格してその喜びに浸っていることであろうが、その先には厳しい現実が待っている。この先、就職ははっきりいって、「ない」。裁判官と検察官も増員予定も予算がつかないので「ない」。修習の実を上げて最終試験に合格することも当然ではあるが、これから合格した人は次の就職戦線で更に厳しいふるいにかけられるであろう。入口が広くなった分、これはやむを得ないところである。

 試験に失敗した人たちの行く末も問題となるが、そもそも、不合格者がたくさん出ているのは、当初の予定よりもはるかに法科大学院が設置されてしまったためである。これは大学側の問題であって、たくさん大学院が出来たから、合格者を増やせというのは本末転倒であろう。学生の皆さんにはお気の毒だとは思うが、そもそも当初の設計とも異なっているのであるからやむを得ない。そもそも当初の計画自体私は誤っていると思っているのだが。

 最近は、新聞の記事でもこうした論調で記事が書かれるようになってよい傾向だと思っている。

 合格率40パーセントが低いとも言われているけれども、私の時代は2%程度であった。それから比べれば飛躍的な伸びである。

 ただ、合格しても先で仕事がなければ、受験者も減るであろう。3000人を受け入れる社会的要請は今の日本にはないように思う。

 どうなることやら…。
  やれやれである。

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