実務家になってからの勉強方法
法律実務家になると、生涯勉強勉強である。
新法が出来ると、本を買って読まないといけない。法律を知らなかったではすまされないからである。時には勉強会をすることもある。破産法が改正されたときは、弁護士会での新法勉強会の講師を引き受け、無理矢理勉強したこともある。
ただ、一般的な研修にいっても中々身につかないことも多く、実地の事件をやらなければ中々身につかないように思う。理想は事件をやってから研修に行くと研修の実が上がるように思われる。
事件の中でも調べ物をしたりして勉強するが、これが一番身につく。数多く事件をこなしていると、こうして調べた調べ物は膨大な量となり、少しずつ穴がなくなってくる。怖がって事件を受けないでいると、いつまでも成長しないが、オーバーワークとなりやっつけ仕事になってしまうと全く勉強にならないし、依頼者のためにもならないから、やっつけ仕事をするくらいなら弁護士にならない方がよいのである。このバランスをどうとるかは難しい(私も仕事をしすぎて体をこわしたことは何回もあるのであまり偉そうなことはいえないが、やっつけ仕事をしていれば体もこわさないであろう)。
弁護士となって最初の5年間にやっつけ仕事をするようになるのか、つらくとも真摯に取り組んでやるのかで、後々大きく変わってくるように思うのである。
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コメント
おっしゃるとおりですね。
事件を通して勉強、勉強の毎日です。
私は仕事上、金融商品取引法を使うことが多いので、証取法時代とどう変化したのか比較しながら日々こつこつ学んでいます。
府令を含めると膨大な量で大変です。。。
他にも押さえなくてはならない法律はたくさんです。
弁護士の仕事は一生涯勉強だと身を持って実感しています。
深夜残業が続いてへとへとになりながらも、帰宅後は先生のブログを楽しみに拝見しております。
先生のもとで修習をさせていただいた頃の思い出や、先生に教えていただいたことを胸に、これからも頑張っていきたいと思います。
投稿: 新人弁護士M | 2007年10月19日 (金) 01時39分