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2007年10月21日 (日)

現場に行くということ

 私の元ボスはあれこれあまりいわない人であるが、私が勤務していた頃、「弁護士は現場にいかなあかん」ということはしきりにいっていたし、今も現場に行っているようである。その薫陶をうけた私も当然事件現場には可能な限り行くようにしている。図面だけではわからないことがあるからである。

 図面や写真だけではわからないことが現場に行くと分かることがある。交通事故の現地に被害者が「検察官は見て欲しい」という要望があることもうなづけよう。しかし検察官自らが現地に行くことはほとんどないであろう。
 また、相手から出た写真だけで判断すると、相手にとって不利に見える構図での写真が抜け落ちていることもある。
 見方や見る方向によっていろいろと分かることもある。
 やはり弁護士は自ら現場に行かないといけないのであり、机の上だけで書面を作るだけではいけないのである。

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