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2007年10月11日 (木)

依頼者への説明

 依頼者や相談者に説明をするときに、やたら難しい言葉を使う弁護士がいるし、会話をしていてもそういう弁護士がいる。
 しかし、説明をするときには難しい話をいかにわかりやすく説明をすることが重要であり、たとえ話にしてみたり、他の例に置き換えたりして出来る限りわかりやすく説明をすることが重要であり、難しい話を難しく説明するというのは一見頭が良さそうで実は良くないのである。私もよくたとえ話にして説明をしている。どんなたとえ話をしているかは企業秘密である。

 ただ、弁護士の方も同じ事件をやっていると、「当たり前」になって依頼者に対して説明が足りなくなってしまう傾向があることは否めない。
 私は数年前から、事件類型毎に進み方や注意点を書いた紙を元に説明するようにしている。こうすると、こちらも説明忘れがなくなるし、依頼者の人も後日自宅で読み返してもらえるからである。どんな説明用紙で説明しているかは、これまた企業秘密である。

 契約書についても、未だ締結していない弁護士が多いようであるが、法の要請であることから私は全件締結している。契約書の説明も同じことを何百回言わないとだめなのであるが、依頼者にとってはそれが唯一の事件であることがむしろ通常であるから、何回も依頼があるような先でない限り説明をしている。

 これからの時代は、依頼をしたのに契約書作成がない弁護士は疑った方がよいであろう。

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