読書日記4月20日
読書日記。
「戦国時代の「裏」を読む」。中村彰彦。史料をもの凄く読み込んでいる中村彰彦という作家の歴史エッセイ集。この作家はどこからこんな史料を見つけてくるのかというくらい史料の読み込みがすごい。私はこの作家は「桶狭間の勇士」という作品しか読んだことがないが、そのときから史料の読み込み方が半端ではないなという認識であった。このエッセイ集もそんな作品である。桶狭間の戦いは奇襲ではないなど様々にうならせるエッセイが目白押しである。
杉原輝雄「生涯現役」。新書である。70歳を越えて未だ現役でプロゴルフツアーに参戦しつづける杉原の人生観や健康法について書かれている。プロゴルファー仲間が交通事故で下半身麻痺になりゴルフが出来なくなった後も、希望を見つけてボランティア活動をしている姿を見て自分を奮い立たせている話に感涙。加圧式トレーニングについて書かれているが、河原町二条にも加圧式トレーニングのジムが出来たばかりなので体験レッスンに行くかどうか真剣に考えさせられた。
海音寺潮五郎、司馬遼太郎「新装版 日本歴史を点検する」。歴史好きには感動ものの対談録である。海音寺と司馬遼太郎の知識も半端ではないが、その歴史知識をもとに人間や歴史について洞察していく2人の対談は感動である。歴史ファンには是非一読をお勧めする。薄い本なのですぐ読める。残念なことに戦国についての対談があまりなく幕末が中心となっているが、やはりこの2人は歴史小説家の中で他の作家とは全く違うとうならせられる。
| 固定リンク
コメント