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2008年4月17日 (木)

専門書にはお金がかかる

 医療過誤訴訟の事件を引き受けるとそれなりに文献を買うので書籍代がかさむ。これを依頼者に請求する弁護士もるかもしれないが、私は財産になると思って事務所全体の経費から買っている。
 医療関係の書籍は法律の書籍と比べても高額であるから、すぐに数十万円になることもある。

 証拠保全(カルテをおさえること)だけをしてその後検討の結果提訴できなかった事案や、依頼者の希望で提訴は可能であるのに提訴に至らなかったものなどは、赤字とまではいえないが書籍の購入で赤字に近くなることもある。

 それでもやはり事件処理をするのに書籍は必要なので購入する。
 法律図書も同じで、毎月判例情報誌とNBLを購入しているほか、事件ごとに購入する。時々マニアックな本も購入するので、裁判所の図書室にもなく引用図書を提出して欲しいといわれたこともある。

 おそらく2度と使わない本もあるが、私は手元に置いておかないと嫌な性分のようである。高校大学司法試験と独学できたので、本で調べるのが癖でもあり好きでもあるせいもある。
 書籍が多くなってきて困るのであるが、事務所のスペースは有限であるのでどうしようかと思う。
 少し離れたところに地下倉庫も借りているのでそこに持っていくという方法もあるが、地下倉庫だとすぐに見たいときに困るので、基本的には版が変わった本と判例時報、判例タイムズ、NBLと終了記録置き場となっている。判例時報や判例タイムズはそれほどみないからこちらでもいいが、医学書などは事件が起こるとすぐにみたいのではてさてどうしたものか。

 事務所を移転すれば話は早いが、移転にはお金もかかるので頭が痛い。
 同じビルのどこかの階が空いてくれれば一番よいのであるが、今のところその予定もなさそうである。

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コメント

たしかに医療関係の書籍は高いですね。私も本は手元においておきたいので、自費で買う事が多いです。借りている本や共用の本にチェックとかできないのですし。逆に私は法律関係の本をすぐにみたくても大学の図書館にはほとんどなくて困ります。皆見ないようです。先日も古い医事紛争質疑応答集(厚生省医務局編集)が捨てられそうになり回収してきました。こんなことをやってるから、本の置き場がなくなっていきます。そのうち全部電子書籍とかになるのかもしれませんね。そうすればスペースをとらずにすむと思います。自宅の本棚も、歴史、世界文学、日本文学、法律、薬学、医学、音楽とかにだいたい分けて置いていたりします。友達が来るとめっちゃひかれます(>m<)

投稿: ミッフィー | 2008年4月18日 (金) 09時47分

コメントありがとうございます。
電子化していかないと、本当に本は場所を取りますね。

法律図書でも判例タイムズという判例雑誌などは電子化されていて助かります。

先日、今日の診療プレミアムというのをDVDで購入しましたが、場所を取らないのでありがたい限りです。

投稿: 中 隆志 | 2008年4月18日 (金) 14時18分

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