間違った見通しをいう弁護士
相手方弁護士で、間違った見通しを依頼者に話ししている弁護士がいることがある。そういう弁護士に限って、証拠の検討などもしていない。
私は時々、「証拠を見られていますか」と聞くことがあるが、「見ていないけど過大請求です」などという恐るべき回答が返ってくることがある。
訴訟前の交渉で間違ったアドバイスをしているために相手方依頼者も支払う意思がないため、仕方がなく訴訟をすることになる。
裁判所が和解勧告をすると、相手の弁護士の見通しが誤っていることが判明して、依頼者は「話が違う」として怒り出したあげく、辞任したりするのである。
見通しをはっきり言い過ぎる弁護士はこちらにとっても事件解決が出来なくなるので怖い。相手の依頼者にとっても同様であるし、こちらの依頼者にとっても同様である。
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コメント
そうですね。あまりはっきり見通しを言い過ぎると修正がきかないし、臨機応変に修正できる事ならいいけど、そうでない事ならいろいろな可能性を想定して相手に話していかなければならないですね。確証もないのにでかいこということを「大風呂敷を敷く」というんだったか何だったか忘れましたが、私もそれで話が違う!ってこまったことがありました。
投稿: ミッフィー | 2008年5月 2日 (金) 10時52分
だいたい確定的にものを言い過ぎる人は警戒しなければいけませんですね。
絶対儲かるとか、絶対勝つとかリスクの説明がない話には裏があるか全然考えていないかですね。
投稿: 中 隆志 | 2008年5月 5日 (月) 21時16分