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2008年9月19日 (金)

遠回りするタクシー

 先日ある支部のタクシーのことを書いたが、他にも時々わざわざ遠回りするタクシーがいる。
 私の経験上、明らかにそちらに行くと時間がかかり、信号にひっかかるのに違うルートで行くのである。信号でひっかかり、1メーターくらいは増えてしまう。
 全ての乗客にこれをしていれば、1メーター分増えていくであろうが、そのタクシーのブランドの印象は悪くなる。1メーター分のお金はたいしたことがないので、お金の問題のことを言っている訳ではないのである。
 目的地に着く少し前にメーターを倒すタクシーの運転手もいるのに、わざわざ顧客が何も言わないことに乗じて(私も虫のいどころが悪い時には、「何でこっち回るんや?遠回りやんけ」と言ってしまうが)、お金を取ろうとするその根性が気に入らないのである。
 インドなどでは乗り手と運転手との間で激しい価格バトルがあり、騙さない、値切らない方が負けという雰囲気があるようだが(沢木耕太郎の深夜特急によるので、今現在どうかは知らない)、日本の場合は、職人的気質が喜ばれ、こうしたお金の稼ぎ方は嫌悪される傾向にある。
 先日新聞を見ていたら、200万円程度の過払いの回収に170万円もの報酬をとって懲戒になっていた司法書士がいたが、あれとて依頼者の無知につけこんだ汚いやり方である。
 ちなみに、過払いに関しても弁護士によって基準はまちまちである。ホームページで大々的に宣伝している事務所もあるが、広告費をかけてまでしている為、費用は高額になるのではないかと疑っている。
 100万円の消費者金融が主張する元本が残っている事例で、利息制限法という金利の制限をしている法律の正当な利息で計算をやり直した時に100万円が戻ってきたとする。
 この場合、減らした100万円については、私の事務所ではよほどレアケースでない限り報酬は請求しないことにしている。過払いや債務整理の場合の着手金は1件31500円。
 過払いを回収した場合の報酬は、訴訟的前だと16%で、訴訟を提起したら20%である。
 従って、この場合には訴訟をして回収した場合、21万円ということになる。
 100万円の元本が減ったところにも、10%~20%の報酬を取る事務所もあるようで、仮に10%の報酬を取っているとすると、その事務所は、315000円の報酬を貰うことになる。
 私の事務所よりも10万5000円高いということになるが、10件、20件としていればこの10万5000円は事務所経営にとって大きいということになろう。
 私は利息制限法を適用すれば当然に減るので、そこについて報酬を取るのはどうも…という考えがある。このような差異も、依頼者の方からは分からないのである。
 遠回りするタクシーと同じようになってはいけない。

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