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2008年10月15日 (水)

弁護士の仕事のやり方

 弁護士は依頼者に雇用される訳ではなく委任契約なので、ある程度仕事のやり方に裁量はあるといわれる。しかし、依頼者の利益を守る為に代理人となるのであるから、依頼者の意向を無視して何をしてもよいという訳ではない。

 そのためには、報告・連絡・相談が重要であり、説明義務を果たすことが必要である。
 中には、自らの考えに固執して、いくら法的にはこうである、裁判の結論はこのようになると考えられると説明しても、納得していただけない人もいる。
 時には、依頼している途中で、他の人からこういわれたけどどうなのかと言ってくる依頼者もいる。そういう周辺でいろいろ言われる方の意見は、生半可な知識や中途半端な情報を元に依頼者にいいことを言っていることが多く、たいていは説明に余計な手間が増えるだけであることが多い。
 私もある程度は説明するが、あまりにひどいと「そこまで信頼出来ないといわれるのなら、やめさせていただきますよ」ということもある。説明をしたのに、全く記憶を変容させて、「聞いていない」という人もたまにいる。そのため、私は文書での説明を基本にしている。聞いていないという依頼者に、手控えの「ここの文書にこう書いてあって、送っているでしょう」というと、平然と「忘れていました」という人もいる。直前まで真っ赤な顔をして罵っていた人が、けろりと平然とした顔をされると、信用してよいのかなという気持ちにならないかと言われたら、答えに窮するところである。
 もちろん、これはレアな依頼者の場合であり、ほとんどの依頼者は説明をすれば理解してくれているし、説明したことは覚えてくれている。レアな依頼者の為に、弁護士の方は万全の体制でいる必要があるということである。

 しかし、こういうことは説明義務を通常程度に果たしている場合にいえることであり、説明をしていない弁護士が文句を言われたとしても仕方がない。中には全く説明をしていない人もいるようであり、自分の裁判で出された資料のコピーすら全く所持しておられない場合もある。
 私の事務所では、こちらから出したものはよほど大部で個別に了解を得て写しを送らない場合以外は、全て控えを依頼者に郵送する。相手から出た書類も同様である。たまにこうした当たり前のことが出来ていない場面に出くわすと、弁護士が批判されることがあるのも仕方がないと思うが、たいていの弁護士はきちんと職務をこなしているのに、レアな弁護士の為に弁護士全般がいけないような風潮となることも悲しいことだと思うのである。

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