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2008年11月 4日 (火)

読書日記11月4日

 「異次元の刻印」(上)(下)。グラハム・ハンコック著。
 神々の刻印などでベストセラー作家となったグラハム・ハンコックによるノンフィクション。
 麻薬などで多くの人が見る「ビジョン」が共通していること、宇宙人による連れ去り体験など多くの人が教えられもしないのに共通する体験は異次元の存在とつながっているのではないか、その異次元のビジョンを見たことが、数万年前に突然人間の精神世界が進化した原因ではないかという仮説から書かれた著作。これまでの著作と同様、客観的に存在するデータから仮説を立てて実証していくという論法で書かれている。
 ただ、異次元の存在がいるのではというところで、これまでの著作と比較してオカルトチックになってしまっている感は否めない。
ただ、人間を含めた生物のDNAがなぜこのように上手く複製をし、細胞の集合体が生物を生物たらしめているのかということは実のところ全く分かっておらず、原初生命は、他の星からやってきた隕石にくっついていたのだという仮説すらまじめな学者が唱えている状況では、何が本当の真実かということを実証することは困難であろう。
 内容的には大変面白いので、一読の価値はある。

 「胡蝶の夢」(1)~(4)。司馬遼太郎著。司馬遼太郎が、幕末の日本を、蘭学者を描くことにより描き出した作品。かなり長い長編で、これまで蘭学者(蘭学を学んだ医者)については全く知識がなかったことから内容を把握するのに困難があったが、こうした幕末のいわば「脇役」に光を当てて、幕末の一場面を描き出す司馬の手法には相も変わらず感嘆するほかない。

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コメント

「異次元の刻印」是非読んでみようと思います!

投稿: ミッフィー | 2008年11月 4日 (火) 13時35分

おもしろくなかったらごめんなさい!

投稿: 中 隆志 | 2008年11月 5日 (水) 16時41分

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