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2008年12月22日 (月)

読書日記12月22日

 「黒い画集」松本清張。新潮文庫。
 松本清張の短編集。真面目一本であった冴えない中年男性が若い女性と出会ったことで転落していく様を描いた「坂道の家」。中年男性はこの短編を読むべきであろう。秀作である。
 「寒流」も同様である。女性を寝取られた冴えない中年男性の嫉妬と心理が鮮やかに描かれている。他にも秀作が収録されている。詰まらない昨今の表面的な推理小説を読むよりも、法律家又は法律家を目指そうとする人は人間の奥深い心理を描いた松本清張作品を読むべきであろう。
 この短編集は600頁を超えるが、一読の価値はある。

 「司馬遼太郎が考えたこと 2」。司馬遼太郎。新潮文庫。司馬遼太郎のエッセイ集の2巻。自宅の未読の本を入れてある本棚を先日整理していて行方不明であった2巻を見つけたので読んでいた。読めば読むほど司馬の語り口、その思想のファンになる。いくつか感銘を受けた逸話があったので、それを参考にして歴史シリーズの中やエッセイ的な記事の中などで取り上げたい。

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