要領の悪かった私
今は仕事はそれなりに速い自信があり、要領もそれなりにいいと思っているのだが、小さい頃からこうであった訳ではない。むしろ要領が悪かった。
小学校の時の最初の漢字テストは、たいていどの子も最初なので10点満点中10点か9点、悪くても8点くらいは取る。
しかし、私は最初の漢字テストが2点であった。
小学校の教師はこの結果に驚き、私は母親とともに個別に呼び出されるはめになった。
なんということはなく、3つめの漢字が分からなかったのである。
飛ばしてやるという発想がなく、3個目でウンウン唸っていたところ、時間が終了してしまったのである。
同じクラスで3点の子がもう1人いて、4個目が分からなかったのである。
その理由をいうと、小学校1年生の担任の教師は大笑いして、「飛ばして、最後までやってから、分からないヤツを考えたらいいの」といわれた。私は順番に解くものだと思っていたのである。今の私からしたら考えられない話である。
もう1人3点の子もその後それなりの進学高校に入り、浪人していたところまでは知っているが、その後どうなったであろう。2点の私はその後京都大学に入ることが出来たが、小学校1年生の担任の先生が聞いたらたぶん信じられないであろう。
私は元々1を聞いて10を知るタイプではないということであり、過去の経験からいろいろと考えている。
最初のテストが2点でも弁護士になっている。
まあ先はわからないということである。
| 固定リンク
コメント
でもへんに要領よすぎてこなれているよりも、真面目で不器用なところがあってもいいですよね。
投稿: ミッフィー | 2009年1月14日 (水) 13時57分
それはそうですね。
要領だけで事件をしている弁護士は最後には勝てないと思っていますから、基本的には真面目さが大事ですね。
不器用なところが愛嬌であったりしますし。
高倉健さんなんか(あくまで役の上だけで本当の健さんがどんな人か知りませんけど)要領よかったら魅力ないですもんね。
でもある程度要領もよくないと仕事も出来ないんですよね…。
投稿: 中 隆志 | 2009年1月14日 (水) 14時29分