へちまの栽培
小学校の頃、ヘチマの栽培を学校でしていて、自宅につるを持って帰ってきて裏に植えておいたら結構大きくなり、ヘチマが一つだけできた。
私はなぜか、釣りに行く時に、ヘチマで出来た水筒を持っていきたいという変な願望を抱いていた小学生であったので(ヘチマの水筒に、きゅっと栓をしてへちまのくびれに紐を巻いて水筒にするということに憧れていたのである)、自宅でできたヘチマでそれを作ろうと考えた。
店で売っているヘチマの水筒ではなぜか当時だめだと決めつけていて、自作の水筒を作ることに執念を燃やしていた。なぜそうであったかと言われると当時の私も明確な答えは言えなかったであろうし、今考えてもどうしてであったか思い出せない。
この作り方があっているかどうかわからないのだが、父親に聞くと、父親もヘチマでそういうものを作ったことがあると言っていて、作り方を教えて貰った。ヘチマを水につけて、中の実を腐らせて、腐った頃に中の実をつついてほじくり出して、後は乾かせばよいというものであった。
数ヶ月かけて中身を腐らせて、それを風呂場の裏においておいて、風呂に入るとせっせと針金で中身をほじくり出していた。結構思いこんだらそればかりやるタイプなのである。
なぜか実が中々腐らずに、半年くらいかけてヘチマの水筒が出来上がった。
しかし、なんとなく中身を腐らせて出来上がった水筒にお茶を入れて釣りに行く気がせず、そのヘチマの水筒は単なる机の上の飾りとなってしまった。
記念的作品であるため、大学生の頃まで机の上に置いておいたのだが、修習生の頃に紛失してしまった。いったいあのヘチマはどこに行ったのであろう。
最近は水筒を使う機会もないが、機会があればヘチマの水筒ではなく、機能的な水筒を使いたいと思ってしまっているロマンのない今日この頃である。
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コメント
あのー、もしかしてひょうたんの水筒でしょうか?へちまの水筒って聞いたことがないです…
投稿: yuuki | 2009年2月 9日 (月) 21時22分
そのとおりです。ヘチマも栽培していてそのときのことも書こうかと思っていて話がひょうたんに変わっていました。
ひょうたんに訂正いたします。
投稿: 中 隆志 | 2009年2月 9日 (月) 21時35分