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2009年3月12日 (木)

ぞっとする杉

 杉がオレンジ色というか、茶色になっているのを見るとぞっとする。今の季節、杉は花粉でオレンジ色にその木を染めている。この花粉が飛ぶと、花粉症を引き起こすのである。

 町中でもオレンジ色の杉がよく見られる。京都の北部に行くと、山は茶色というか、オレンジ色に染まっている。遠くに見える山から霧のように出ている煙は、杉の花粉かも知れない。

 元々杉は建築材として重宝され、金になるので、一時山には杉ばかりが植林された。
 しかし、輸入材がはるかに安く建築資材として輸入されるようになると、杉の需要は減り、杉を育てる経費の方が、販売価格よりも高額になり、杉は放置された木になったのである。

 杉もその種というか、杉という木の種類を後世に伝えなければならないというような何かがあるようで、各地の山の杉が手入れされなくなってから、杉は「杉」という木が手入れされないことにより滅ぶことを避けるために、花粉の量を増やして、滅びないようにしていると聞いたことがある。これは真実であろう。
 どの種というか、動物であれ植物であれ、自らが自己複製出来るように自然界の条件が変わるごとに努力をしている。
 杉は世間からの需要がなくなった時、花粉を増やすことで、杉という木の種類を残すよう進化したということなのであろう。

 いずれにせよ、オレンジ色に染まった杉の木を見るだけで、何となく身体もかゆくなってるような気がする。
 早くゴールデンウィークにならないかな。

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コメント

杉がそのようになり、私たちがその花粉に苦しむのも、元はといえば同じ人間のしわざなのですね。
黄砂も来てるし辛いです。

投稿: ふなまま | 2009年3月14日 (土) 02時23分

そうなんです。
 あと、杉は樹齢30年を越えると花粉を飛ばし出すということで、昔はその前に伐採して建築材にされていたのが、今は伐採されないで山に残ったままとなっているので、花粉の量が増えたようです。
 今日は午前中京都府の北部に出張で行ってきましたが、山は杉だらけで、山はけぶっていました。花粉だと思うとぞっとします…。

投稿: 中 隆志 | 2009年3月16日 (月) 23時51分

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