自殺者がまた3万人を越えた
報道によると、昨年の自殺者がまた3万人を越えたということである。
少し前に自殺をする前に弁護士に相談に来てくれれば・・・という思いを書いたが、この報道に接して、その思いをさらに強くする。
借金の問題で死ぬ前に、弁護士のところに来れば解決出来ることは多い。
ヤミ金融も最近はだいぶおとなしくなったし、ヤミ金だからと言って相談できないなどとは思ってはいけない。ヤミ金が全盛期だった頃に弁護士となっていなかった若手弁護士の中には、敬遠する傾向もあるようにも見受けられるが、私はまさにその頃ヤミ金対策PTの座長もしていたので、ヤミ金が入っていても平気で受任できる。私の周りにもそうした弁護士は多数いる。
破産すれば帳消しに出来る場合もあるし、破産をしようと思って相談に来た人が、実は過払いがあり、家が買えるくらいお金を取り戻せたケースもある。
面談をしない事務所の中には、それぞれの事情に応じた深い解決が出来ていないと思われるケースもあるが、個別に面談する弁護士(私も当然そうだが)は、たいてい依頼者が思うより依頼者のことを考えてくれているケースがけっこうある。依頼者のために夜眠ることが出来ない時もあるほどである。
家を残したい人には個人再生という方法もある。
出来る、出来ないの前に一度弁護士に相談に行った方がいい。
私の事務所もそうだが、紹介者がおらずとも聞いてくれる事務所はけっこうある。
自殺した場合、周囲の人は何も事情が分からないし、様々な困難が遺族に待っている。
死ぬ前に、一度弁護士事務所の門を叩いてみてはどうだろうか。
私の事務所も騒然門戸は開いてある。
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コメント
通りすがりの法科大学院生です
たびたび失礼いたします。
先生の意見を読んで、本当に感じ入る部分があり
思わずコメントを残しました。
私は大学院の授業で、消費者に関する
倒産処理の授業を受講する機会がありました。
その先生もまさに先生と同じように
相談に来られる方のことを真剣に考える方で
まず相談者の不安をきちんと取り除くように
相談に応じ、本当に生活が再建できるように
丁寧にどのような手続を選択するかを
考えなさい、と常におっしゃっていました。
破産、個人再生、任意整理・・・
言葉の聞こえだけをとらえると
一般の方にはどうしても良い印象はないかも
しれません。
ですが、どの手続も根本には
手続をする人の「経済生活の再生」が目的であり
再スタートのための制度なんだということを
多くの人がしってほしいと思います。
そのためにも、過払い金請求にとらわれず、
もっと制度がきちんと多くの人に間違いなく
伝わるように、法曹はもちろんですが、
マスコミなども含めて啓発活動が
必要なのではないか。。。
そう感じております。
投稿: 通りすがり | 2010年1月29日 (金) 19時55分
問題は直接面談しないで過払いを目当てに日本全国に広告をして、金儲けの手段としている弁護士事務所や司法書士事務所があるということですね。
そうした事務所の姿勢からは、個別の依頼者の違いに応じて、事件を誠実に処理するという姿勢が感じられません。
金を儲けた弁護士が偉いなどとは弁護士業界では考えられておらず、むしろ軽蔑されています。蛇蝎のように忌み嫌われているといっても過言ではないでしょう。
弁護士法の一条の精神を忘れてはいけないと思います。
投稿: 中 隆志 | 2010年1月31日 (日) 11時08分
コメントへのお返事ありがとうございます。
本当に、TVCMなどを盛んに行う法律事務所には
閉口します
先生がそのような弁護士ではないということ、
ブログのファンとしてもうれしい限りです。
どうか、お体には気をつけていただいて
これからもがんばってください!!
投稿: 通りすがり | 2010年1月31日 (日) 20時45分