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2010年2月 1日 (月)

読書日記2月1日

「蛍」 中公文庫。吉村昭。
 休暇という映画の原作となった「休暇」が収められている短編集。死と隣り合わせであったり、現実に死が描かれる暗い短編集だが、終わり方に余韻を残す作品ばかりなので、いろいろと想像力をかき立てられる。

「劔岳ー点の記ー」 文春文庫。新田次郎。
武田信玄で有名な新田次郎であるが、実は山岳小説もたくさん書いている。これは映画化された原作小説であり、そのときに本屋で何気なく購入して机の上につくねておいた。
 私は山登りはほとんどしないが、こういう山岳小説を読むのは好きである。
 昭和初期にほとんどろくな装備もなく剣岳に登る主人公たち。
 人の意志の強さを感じされられる一遍である。

「宮本武蔵とは何か」 角川文庫。縄田一男。
 モーニングで連載されているパガボンドが好調であるが、各歴史・時代小説家が書いた宮本武蔵を一つ一つ分析している作品。
 宮本武蔵といえば、吉川英治が書いた「宮本武蔵」が歴史上の事実と誤認している人もいるという具合で、吉川英治を意識せずには書けない作品である。
 私自身、複数の武蔵を描いた作品を読んでいるが、私も知らなかった武蔵作品が多数あるのには驚かされた。
 それだけ、武蔵は作家にとって食指が動く剣豪なのであろう。
 私もブログで武蔵のことを書いてみたいとは思っているが、歴史についてのブログは書くのに非常に時間がかかるため、中々果たせていない。

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