読書日記7月7日
「悪人列伝 近世編」文春文庫。海音寺潮五郎。
悪人列伝の近世編。武将列伝の形式で、日本史上の悪人が語られる。
加賀騒動で悪人の烙印を押された大槻伝蔵については、海音寺は、列藩騒動録でも悪人ではなかったと談じているが、ここでも悪人ではなかったという見地から、史実と伝わっている史料をひとつひとつ論破していくのである。
そのほか、殺人犯の高橋お伝についての記述が秀逸である。お伝の供述について、逐一検討し、その虚実を解きほぐしていく。
これを読まずして歴史ファンとはいえない海音寺作品である。
「それもまた別の話」新潮文庫。和田誠。三谷幸喜。
映画監督である和田誠と、脚本家かつ映画監督の三谷幸喜が映画について語り合う対談集。ハンフリー・ボガート主演のカサブランカが掲載してあったので購入したのだが、それ以外の映画について書かれているのを読んでいると、他の映画もたまらなく見たくなってきた。とりあえず再びジョーズを見たのだが、この中で掲載されている作品でまだ見ていない作品を見たい欲求にかられている。しかし、日曜出勤して仕事をしているような私には時間が・・・。
「探偵ガリレオ」文春文庫。東野圭吾。
短編集なので読みやすいかと思って購入したが、いまいちであった。なんでこれが売れるんだろう。福山雅治のおかげか?
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