読書日記7月14日
「帰りたくない 沖縄少女連れ去り事件」新潮文庫。河合香織。
新刊のところにあったので購入。
はたからは親子のように見え、しかも10歳の少女の方が主導権を握っているように見えた二人。しかし、二人に血のつながりはなく、男は未成年者誘拐で逮捕されてしまう。
弁護人は本件は少女が主導したものであると弁論をする。
少女は保護されたとき「帰りたくない」と言ったという。
なぜ少女は帰りたくないと言ったのか。少女の生い立ち、家庭環境か。
男は逮捕されるかもしれないにも関わらず、なぜ少女と先の見えない逃避行をしたのか。
これはノンフィクションとして相当おもしろい事件である。
弁護士としても、事実をいろいろと考えさせられる。
「おれは権現」講談社文庫。司馬遼太郎。
笹の才蔵として、剛勇の名を恣にした可児才蔵。彼には郎党がおり、常に禄をその郎党と折半しているというのだがー。
可児才蔵の生涯を描いた短編である表題作が秀逸である。
あと、大阪の陣で家康に対して製紙の血が薄いとして押しなおさせたことで歴史に名を残した木村重成などが描かれている。好短編集である。
「金田一耕助に捧げる九つの狂想曲」角川書店。
金田一耕助生誕100周年を記念して発刊されたアンソロジー。
様々な作家が金田一耕助に着想を得た短編を寄せている。
正直、出来はすべて悪い。金田一耕助そのものが登場する作品もあるが、やめてくれーと言いたくなる。
未完の大作である、磯川警部と等々力警部が合同捜査をする金田一耕助ものが読みたかったのは私だけではないであろう。
| 固定リンク
コメント