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2010年8月20日 (金)

武田信玄(3)

 晴信はどんな男であったかというと、上杉謙信よりは人間くさいところがあったと思う。私は謙信ファンだが、謙信は人間離れしているところがあり、理解しがたいところがある。またそこが魅力でもあるが、信玄は、まずは色欲がすごい。
 戦国時代は男色は一般の風習であったが、信玄が衆道の相手である美少年の小姓に送った恋文などは、色欲の強さを伺わせるが、その一方で、信玄の人間臭さも浮かび上がらせる。
 信玄は、女性にも目がなく、女性のところに居続けて政務に触りが出ることもしばしばであったという。
 信長にはこんなところは全くなかったし、秀吉も仕事に支障が出るような女性との付き合いはしなかった。家康も同様である。信玄はこの点でもやはり天下を獲った3人と比較すると、人間くさくはあるが、人間としては敵わないところがあったように思われる。
 ただ、欠点がある方が仕えている方からするとかわいげがあるというか愛嬌があるということになるであろうから、配下は女性のところに入り浸りになる信玄を見て、かえって「ほっておけない」ということになったもかわからない。

 人の上に立つ人間には愛嬌が必要だといったのは松下幸之助であったと思うが、上杉謙信には愛嬌はなかったと思うが(ただ、謙信は酒好きであったので酔うと実はムチャクチャであったというようなエピソードはあるかもしれないが)、信玄には愛嬌があるであろう。

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