読書日記3月31日
「一刀斎夢録」(上)(下)文藝春秋。浅田次郎。
浅田次郎の新撰組シリーズ。主人公は斉藤一。
新選組の3番隊隊長で、鳥羽伏見の戦い、会津の戦いを転戦し、維新後、藤田五郎という名前で警官になり、西南戦争では抜刀隊として従軍し、輝かしい戦績を残した人物である。
その斉藤一を訪問して陸軍士官が聞き取りをするという形で進む物語である。
浅田次郎は小説がうまい。ただ、うますぎて技巧的なところがあり、司馬遼太郎作品のような骨太な感じがないところが残念ではある。
小説としてはよくできていて、一読の価値はある。
「生命は宇宙のどこで生まれたのか」祥伝社新書。福江翼。
宇宙の神秘は私を魅了してやまないテーマの一つであるが、真剣に考え出すとたぶん頭がおかしくなるような気がしているので、だいたい事実だけを読むようにしている。
表題と内容がややかけ離れているが、地球上のアミノ酸が左手型アミノ酸であることなど、面白い内容も多数あった。
自然科学に興味のある方はどうぞ。
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