読書日記7月24日
「女医 裏物語」文春文庫。神薫。
新刊の文庫本の中においてあった。なんとなく扇情的な雰囲気を醸し出していたからどんな裏話があるのかと思ったが、あまりたいしたことはなかった。
研修医がどんな仕事ぶりをしているのか知るにはいいかもしれない。
「アクロイド殺し」ハヤカワ文庫。アガサ・クリスティー。
少し前にオリエント急行の殺人を読んで図書館で借りて読んでいたことが懐かしくなり、何冊かクリスティーを購入した中の一冊。
こりトリック、許されるのか?というのがついていたが、私は許されないと思う。
推理小説の基本を覆しているからである。
こういう作品は好きになれない。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」白水社。J・D・サリンジャー。村上春樹訳。
村上春樹の翻訳で生まれ変わった「ライ麦畑でつかまえて」である。
といっても、私はこのライ麦畑でつかまえて自体読んだことがなかったので、今回が初読なので、比較のしようもないのだが。
この文章力というか、あふれ出す言葉の量感というか、これがサリンジャーという作家の特徴なのだろうか。
主人公である16歳のホールデンの感性と、40歳を越えた男の感性では、ふれあうところがなかったように思う。
さすがに16歳の感性はなくなっているということだろうか。
若い頃一度読んでいれば、感じ方も違ったかもわからない。
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コメント
1冊目は最近、2冊目3冊目は中学生の頃に読みました。3冊目にはまって、サリンジャーばかり読んでいた時期があったことを思い出しました。
投稿: F | 2011年7月25日 (月) 10時57分
2冊目は私も中学校の時に図書館で借りて読んでいたのですが、懐かしくなって買ってしまいました。
その頃サリンジャーを読んでいたらもっと共感できたのかもしれないですねえ。
投稿: 中隆志 | 2011年7月28日 (木) 17時06分