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2011年9月16日 (金)

裁判官

 裁判官は手続の主催者で、判決を書く権限があるのだが、仕事に押されてしまい、安易な道を選ぼうとする裁判官は一定割合いる。
 たとえば、趣旨不明の和解案を押しつけてきたり、それを論理的に指摘して拒否すると、明らかに不機嫌になる裁判官がいる。これは、ややこしい事件で判決を書きたくないからであろうと推察される。裁判官としての職責を放棄するのであれば、やめたらいいのである。でも、こういう人は弁護士になっても仕事は出来ないであろう。
 また、出来るだけ事件を単純化して、早くに事件を進行させようとしかしていない裁判官もいる。事案の中身については立ち入ろうとせず、とにかく簡単な判決にしようというものである。

 逆に、事件について全く訴訟指揮をせず、代理人任せな裁判官もいる。双方の代理人が優秀であれば、それでも事件はとんとんと進んでいくが、片方がダメな代理人であったり、双方だめな代理人であれば、いつまでも事件が解決しないであろう。

 また、話し方が偉そうな人や、何をしゃべっているか分からない人がいる。弁護士であれば、「先生、何いうてるかわかりませんわ」と依頼者からいわれるであろう。

 逆に、時には事件の整理について、こちらも目からウロコが落ちるようなすばらしい裁判官もいるのだが、本当はこれだけが正しい姿であろう。
 信頼できる裁判官ばかりだといいのだが、現実はそうでもないところがやれやれである。

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