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2012年4月27日 (金)

亀岡警察署…

 亀岡で発生した交通事故の加害者側に被害者の遺族等の情報を被害者に無断で提供したとして、亀岡署が陳謝したという報道がなされている。

 いくら陳謝しても許されるものではないだろう。
 遺族・被害者側が、謝罪を求めており、連絡をすることを認めているのであれば警察に連絡先を教えることを了承することもあるとは思うが、突然最愛の家族を失って怒りをどこにやればよいのかも分からない遺族・被害者にとって、本来頼りになるべき警察がこのような失態を犯すとは言語道断である。被害者感情を踏みにじる行為といってよい。
 事実関係の調査がされ、重い処分が科せられるべきである。

 亡くなられた方のご冥福と、今も被害に苦しんでおられる被害者の方の回復を祈ることしか、我々には出来ない。

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2012年4月26日 (木)

寿司屋は禁煙にしてほしいもんである

 寿司屋で入ってくるなりタバコを吸っていたオジサンがいるが、正直やめてほしい。
 和食は非常に微妙な味の差を味わうものであるから、タバコを吸うことで、口の中が微妙な味わいを味わえるようにはならなくなるであろう。臭いがすることで、味わいがわからなくなる。
 寿司屋で寿司や和食を食べながらずっとタバコを吸っている人は、「私は味がわかりません」と言っているようなものであろう。
 私は自身は葉巻は吸うが、寿司屋では吸わない。吸うとしたら、すべて食事が終わって、ほかの客がいない場合には、断って吸わしてもらうことはある程度である。
 店の方で禁煙にしてくれればいいのであるが。
 私が知っている美味しい店は、禁煙にしているところもある。
 店側で、「禁煙」と決めてくれれば、ほかの客がいやな思いをしなくても済むのである。
 以上だ。

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2012年4月25日 (水)

読書日記4月25日

 「財務省のマインドコントロール」幻冬舎。江田憲司
 みんなの党幹事長の江田議員の著作。増税しなくても日本はやっていけるということ。日本が借金でどうにもならなくなるということも虚偽であること。これらが全て財務省による戦略であり、国外では財務省は、「日本の財政状態は優良である」と述べていること等々平易な言葉で語られている。
 ずっと政党に属さず、ぶれずにやってきた江田議員という人の信念に触れることが出来る。
 若干政策的にはどうなのかと思うところもあるが、今の日本がこのままでいいはずはないので、参考となる。

「高い窓」早川文庫。レイモンド・チャンドラー。清水訳。
 病魔に蝕まれながらも、清水俊二は、チャンドラーの長編を訳し続けたが、この翻訳の大半を完成させたところで亡くなったということをあとがきで読んだ。清水俊二が訳していないチャンドラーの長編は、「大いなる眠り」だけであり、後書きでも時間があれば、きっと訳していただろうと書かれている。
 相変わらずのマーロウの格好良さ、ぶれない姿勢。チャンドラーを読まない人は、人生で損をしていると、私は思う。
 今は早く村上春樹のチャンドラーの新訳が出ないかを楽しみにしているところである。

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2012年4月24日 (火)

亀岡の交通事故

 23日午前8時ころ、亀岡で、児童の集団登校の列に自動車が突っ込み、10人が重軽傷を負ったという事故の報道に接しました。私が昨日の昼に読んだ時点では、2名が意識不明の重体ということでした。意識不明の方については、何とか回復して欲しいと切に願っておりましたが、その後、7歳の小学生と、妊娠中の女性が、胎児とともに亡くなられたとの報道がありました。
 お腹のお子さんも含めて、3名の尊い方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
 怪我を負われた方については、子どもたちの怪我が少しでも軽く済むことを祈りしかありません。

 過去に、児童の集団登校の列に全く理由にならない理由で故意に突っ込み、1名の尊い命が失われた事件の犯罪被害事件の代理人をしたことがあります。
 その事件を思い出し、亡くなられたお子さんのことを思い、事件の外形はとても似ているので、私としても沈痛な思いを持っています。
 そのときに一緒に事件をしたすばらしい弁護士の先生も今は故人となり、その先生のことも懐かしく、また、その先生が今おられないことを大変悔しく、当時のことを思い出しています。

 事件の内容は不明ですが、本当に、このような事件がどうして起こってしまうのか、いくら考えてもやりきれない気持ちになります。
 被害者の方の被害が、少しでも軽く済むよう、今の私には祈ることしか出来ません。
 
 

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2012年4月23日 (月)

プレミアリーグ優勝の行方

 昨日スカパーでマンチェスターユナイテッドとエバートンの試合を生で見ていた。
 結果は4ー4の引き分け。
 一時は4ー2で突き放したマンUだったが、2点差で気が抜けたのか、連続で2失点。
 優勝争いが混沌としてきた。
 次の試合はマンチェスター・シティとの直接対決。
 ファンとしては不安だが(しゃれではない)、優勝争いがこれでものすごく楽しくなってきたことは間違いがないだろう。
 一時ほされていたテベスが前回の試合ではハットトリックを決めており(テベスはごつく見えるが、すべて筋肉なのだろう)、おもしろい試合をしてくれて、しかしマンUが勝つことを期待したい。
 サッカーに興味のない方、すいません。
 以上です。

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2012年4月20日 (金)

模倣

 あまり詳しくはないが、最近テレビできゃりーぱみゅぱみゅというタレントさんが人気のようで、かつ、世界的にも人気があるということである。外国ではゴスロリファッションが人気のためらしい。
 電車に乗っていると、明らかに彼女の模倣と思われる若い女性を見かけることがある。
 働いていれば、あそこまで金髪には出来ないだろうから、学生さんなのだろうが、やはりファッションは単なる模倣ではなく、どこかにオリジナリティーを出して欲しいと思うのは私だけだろうか。
 雑誌からそのまま出てきたファッションや、雑誌そのままの格好よりも、やはりどこか一つ敢えてはずして欲しいと思うのである。
 ところで、みなさんは「きゃりーぱみゅぱみゅ」とかまずに言えるだろうか。
 私はたぶん20回くらいは口に出していると思うが、一回として言えたことがない。

 以上です。

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2012年4月19日 (木)

宮津出張

 昨日は宮津支部に裁判で出張であった。
 JRの窓口で北近畿タンゴ鉄道の切符を買うと腹立たしいことが多かったので、最近は自動販売機で二条から宮津までの切符を買い、特急は二条から福知山まで買っている。福知山で、自由席特急券を別途買うのである。
 宮津に行く道すがら、窓の外を見ていると、綾部に近いあたりからは桜が満開であった。
 市内の桜は散ってしまっているが、やはり北の方は気温が低いためであろう。
 走る特急の窓から桜の撮影は中々難しく、撮影には失敗したが、市内では葉桜か散ってしまった桜しか見ることが出来ないので、桜好きな私にとっては窓の外の景色は目を楽しませてくれるものとなった。
 多少うとうとしつつ、目が覚めるとレイモンドチャンドラーを読んでいるとすぐに福知山に着く。
 宮津は遠いといえば遠いが、電車の中で事務所から仕事のメールも事務員に指示しているので来るし、携帯電話でもパソコンのメールを見ることが出来るようにはしているので、することには事欠かない。
 3年もしている事件なので記録がさすがに分厚くなり、キャスターのお世話になったが、宮津駅にもエレベーターが出来ていたので、キャスターを運ぶのにも苦労しなかった。
 今週は木曜日と金曜日は私自身には裁判は入っておらず、打ち合わせが数件入っているのだが、やはり弁護士は法廷にも立たないといけないと裁判に行くと思うのである。
 あと2日、今週もがんばろう。

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2012年4月18日 (水)

しろくまカフェ

 先日、本屋で「しろくまカフェ」というマンガを見つけた。グリズリーが表紙である。
 なんとなく気になって、「失敗してもいいか」と思い購入。いきなり4巻からの購入だった。
 著者はヒガアロハという方で、少女コミックのフラワーズというものに連載されているらしい。

 これが大ヒットであった。
 普通に動物が闊歩する世界。シロクマがカフェをしていて、隣の家ではパンダが住んでいて、長男パンダは動物園のパンダ園に週に2日バイトに行っている(動物が普通に人間世界で商売をしている世界で、動物園に行く意味がどれだけあるのか?)。
 世界観の説明は全くなし。
 ボケが好きな主人公シロクマと、とてもほんわかしたパンダやシロクマの友人グリズリー(グリズリーバーの店長。客は猛獣が多く、人間も来るが、いつ食べられるか分からないスリルが最高とか言っている)等々、いいキャラがたくさん登場。

 早速1巻から3巻まで買った。
 4巻が出たところなので、5巻が出るのはだいぶ先であろう。
 ザリガニ課長と出会った時と同様の衝撃作である。
 ちなみに、こちらでは放映されていないが、テレビ東京系でアニメ化されるほどの人気作のようである。

 以上です。

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2012年4月17日 (火)

事件に入り込みすぎないこと

 私が気をつけていることの一つに、「事件に入り込みすぎないこと」ということがある。
 依頼を受けた事件に対して全力で取り組むことと、弁護士自身が当事者化して事件に入り込みすぎるということとは一致しないと考えている。
 当事者と一体化した結果、客観的な見方が出来なくなったり、当事者に取り込まれたり、見えなくなったがために弁護過誤的なことを起こしてしまう例を垣間見ることがある。
 事件がうまく進まない時には、客観化して見ることが出来ていない時もあるだろうし、思い込みにとらわれている時もあるだろう。
 もっとも、自省はしているものの、こうした態度を貫くことは難しいともいえる。

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2012年4月16日 (月)

祇園での大惨事

 私の祈りもむなしく、12日に発生した大和大路通りでの事故では、7名の方が亡くなられました。
 心から、ご冥福をお祈りいたします。

 また、これを書いている時点(13日)では、重体の方もおられるとの報道があります。
 命をとりとめられることを祈るほかありません。
 多くの怪我をされた方についても、怪我が一日も早く癒えられることをお祈りいたします。

 運転手自身が亡くなっているため、事件の詳細は13日の時点では不明ですが、ご遺族のためにも、重体で頑張っておられる方、怪我をされた方のためにも、また、そのご家族のためにも、事件の詳細が明らかになることを祈ります。

 重大な犯罪被害事案が社会に発生するたびに、犯罪被害者支援を弁護士の駆け出しの頃からしていた私自身もやるせない気持ちになるとともに、犯罪を犯した人間に対する憤りを感じます。
 これからも私は、犯罪被害者に寄り添い、支援活動を続けていきたいと思います。

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2012年4月13日 (金)

四条通りの事故

 12日午後、携帯電話に号外のメールが流れてきたので見ると、四条通りで13名がなぎ倒されるという悲惨な事故が発生したとのこと。
 パソコンで見ると、南座の前で、信号待ちをしていた方々に、自動車が突っ込んで、5名が心肺停止状態、3名が重体とのことであった。
 今これを書いている時点では状況がこの程度しか分からないし、正しい情報かも分からないが、1人でも多くの方が命を取り留められることを祈るしかない。
 怪我を負われた方も、少しでも軽い怪我でありますよう。

 

 12日には交通事故の新件(死亡事案、被害者側)を引き受けたところであったが、自動車やバイクはやはり恐ろしい。走る凶器である。
 交通事故の被害者が少しでも軽い症状であること、1人でも被害者が少なくなることを祈ります。

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2012年4月12日 (木)

読書日記4月12日

「英傑の日本史 上杉越後死闘編」角川文庫。井沢元彦。
 上杉謙信と書いてあると、すぐに本を買いたくなるのが私の悪い癖である。
 これも上杉謙信ということですぐにとびついて購入した。
 内容は、既に知っていることばかりだったので、取り立てていうほどのことはないが、人物ごとに分けて書いてあるので、読みやすいといえば読みやすいかもしれない。

「バイバイエンジェル」創元推理文庫。笠井潔。
 なぜか指導担当以外の修習生(今は既に弁護士)が、就職の説明をしてあげた御礼にとかいうことでくれた文庫本。たまたま本屋でこの作者の分厚いハードカバーを見つけて、表題に惹かれたのだが、まずはこのもらった本を読んでから、おもしろければそのハードカバーを買おうと思い、こちらを読んだ。
 内容的には、推理小説としては無理がありすぎると感じた。ネタバレしてしまうので書けないところもあるが、最後に、「なんで?」と思う箇所があり、この作者がこれ以降も同じような小説を書いているとすれば、きっと私は読まないだろう。
 いただいた元修習生には悪いが、かなりの数の推理小説を読んでいるので、推理小説に対しては辛口になってしまうのである。

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2012年4月11日 (水)

現地調査

 裁判を出して、相手方に書類が送達出来ないことがある。書類が送達出来ないと、裁判所から「調査してください」といわれる。
 書類の送達自体は裁判所の職権で行うのだが、職権発動を促す意味で、訴えを出した方が相手方の住所地を調査することになる。
 どこにいるか分からない人を調査するのはけっこうやっかいである。
 住民票をあげて、送付した時に、「宛所尋ね当たらず」で戻ってきた場合には、現地調査に行って、そこに該当の人がいないことを報告をあげればよいのでまだよい。
 問題は、「不在」で戻ってきた場合である。
 その不在は、「永久に不在」なのか、「一時的に不在」なのか「たまたま不在」なのか分からない。たまたま不在の場合なら、郵便局に書類を取りにくるであろうとは思うが、取りに来ない人もいる。
 せこせこと現地調査に行くのだが、現地にどんな人間がいるかも分からないので、うちの事務所では事務員さんには絶対に行かせない。弁護士自ら行くのである。
 そして、ようやく報告書をあげて裁判所に出すと、裁判所の書記官は、自分がするわけではないから、「これでは足りないから、こことこことここを調べろ」ということを言ってきたりする。
 中には、「そんなもん調べられるかい!」という内容のものもあり、その場合には書記官に食い下がることになる。
 書記官の方は、気楽に、「何回も調査に行ってもらわないと」などというが、他の予定も詰まっていたりするので、そうそう気楽に何回もすぐに行ける訳ではない。
 職権なんだから、書記官が自分で調査せんかい、などと思ったりすることもある。
 裁判を出している方なので、仕方がないところはあるのだが、時々偉そうな書記官もいて、こちらもむかっとすることがある。申し訳ないんですが・・・という感じで言ってくれるならいいが、頭ごなしの書記官もいるので困る。
 裁判所ももう少し人間教育をした方がいいと思う人物に遭うこともある。
 以上、グチでした。

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2012年4月10日 (火)

映画はスマホで

 私はスマホは持っていないし、今のところ持つ気もないのだが、サムライが「映画はスマホで」と言って腕につけているスマホをやたら強調してくるCMがある。確かドコモのCM。他にもバージョンがあるようだが、これは意味が分からない。

 意味が分からないところで、敢えて、「何なんだろう」と興味を引くCMのパターンなのかもしれないが、サービスや商品をわかりやすく伝えるという意味では、私の感覚からすると失敗しているようにも思われる。しかし、こうして私が取り上げている時点で、インパクトがあるという意味合いでは成功なのかとも思う。
 サムライが腕にスマホをつけているところも意味不明である。

 まあ、いいんですけど。

 以上です。
 

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2012年4月 9日 (月)

ルーツのコマーシャル

 私は地上波のテレビはほとんど見ないのだが(ニュースと、やべっちFCと、吉本新喜劇、あたたまに歌番組くらい)、その中で最近好きなCM。

 私はコーヒーは飲むことが出来ないのであるが、ルーツの新CMで、竹之内豊が演じる部長が好きだ。
 どこかに勢い込んで出かける竹之内部長。しかし、タクシーに乗り込んで、やぎ座は今日何をしてもダメという表示を見た途端、行くのが嫌になり、タクシーから降りて道ばたに座り込む。部下が、「部長~」と言って連れ戻しに来る。
 それでも、前を向く。と言ってコーヒーを飲むというCMである。
 こんな部長がいたら部下は大変だろうと思いつつ、その風貌からは考えられない星占いを気にして行くのを嫌がるところがかわいい。
 こんな上司がいたら、大変だろうが何となくかわいげがあって、部下は支えてあげないといけないという気になるのではないかと思い、おかしい。
 こういうCMを作る人は才能があるのだろう、と思う。
以上です。

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2012年4月 6日 (金)

携帯電話屋でよくある風景(あくまで私の経験)

 その一。
 スウェット姿で茶髪の若いお母さんが、小さい子どもを3人くらい連れていて携帯を交換に来ている。なぜスウェットなのだろう。そしてどうして茶髪(時には金髪)なのだろう。そしてどうして子どもがたくさんいるのだろう、とそれを見て疑問に思うのは私だけだろうか。

 その二。
 やたら携帯の機種変更をしている若者。毎月の分割払いの金額がはねあがる。なぜ携帯にそこまでお金をかけるのであろうか。私は基本的に壊れるまでは交換しない。。。

 その三。
 携帯の使い方が荒いのか、何回も修理に来ている模様の若者。普通に使用していたら、そこまで傷はつかないだろうと思う。

 その四。
 機種が中々決まらず、カウンターではなく待合のイスに座り、店員さんを一人侍らせていろいろと持参させては、親子で話をして数時間居座る客。店員さんも、内心はうんざりしているだろうが、そういう顔が出来ないのがかわいそうに思う。

 その五。
 たまに携帯の充電池を交換に来たり、機種変更に来たところ、常連さんがものすごく時間を取っているために中々順番が回ってこない私のような客がいらついている。
 これは私のことだが。

 以上です。

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2012年4月 5日 (木)

読書日記4月5日

「逆説の日本史18」小学館。井沢元彦。
 ずっと愛読している井沢元彦の逆説の日本史シリーズの最新刊。3月中旬に発売になっていたのを新聞で知って購入。書いてあることはいいのだが、書き方が超上から目線であるのと、枚数を増やすためではないかと勘ぐってしまうくらい同じことを何度も書いている(筆者は強調しているのだというのだが、このシリーズを好きで読んでいる人には正直、「もうええわ」となる。。。)ところがマイナスポイント。たぶんそのあたりを縮めれば、もっと薄い本にはなるだろうと思われる。

「湖中の女」ハヤカワ文庫。レイモンド・チャンドラー。
 これは清水訳のもの。この作品も、大学生時代に読んだため、内容をかなり忘れている自分に気づいたことと、せっかく、村上春樹の新訳で改めてチャンドラー熱が高まっている自分がいることから、村上新訳が出るまでの間、何冊かに一度は清水訳を読むことにしているので、今回はこれにした。
 昔大学時代に購入した本は色もあせて、また、字が小さすぎて読みにくいので、読むために同じ本を購入した。最近の出版されたものは字が大きくて読みやすいのである。
 内容としては、処女長編のマーロウよりは活劇がなく、また、後のロンググッドバイほどは文章に深みはないが、それでも、推理作品としての完成度の高さ(ありえないトリックを使っていないこともそのポイント)、最後の終わり方の余韻、マーロウのとてつもない格好のよさ等々、やはりチャンドラーなくして人生は成り立たないと思わせてくれる作品である。

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2012年4月 4日 (水)

依頼者からの御礼

 どんなにいい解決をしても依頼者から苦情を述べられたり、罵られたりすることもあるのだが、ほとんどの依頼者は感謝をしてくれる。
 私は弁護士の仕事というのは、依頼者に感謝を求めてするものではなく、依頼者のために全労力を注いで、依頼者のためにどれだけの仕事をしたかということで自分の精神的安定を保つことが大事だと思っているので、依頼者に感謝を出来るだけ求めないようにしているが、それでも、依頼者から感謝され、御礼を言われると、うれしくないはずはない。
 先日も、交通事故の遺族が事務所に皆さんで挨拶にきてくれた。京都にくるついでがあったということではあったが、遠方からわざわざ来てくれたのである。
 ご遺族の長男さんは、この春に法学部に合格されたとのことで、うれしいことであった。

 もし彼が法律家を目指されるなら、交通事故という痛ましい経験を乗り越えられて、いい法律家になるのではないだろうか。人の痛みが分かる、いい法律家に。

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2012年4月 3日 (火)

記録の整理

 3月末に記録の整理をした。いつもは1月頭にしているのだが、本年は1月から予定が詰まっていたため、3月末に整理をしたのである。
 終了記録はどんどんとたまっていく。終了記録を整理しないと、事務所の記録を置くスペースがなくなる。別に倉庫スペースもあるのだが、7~8年経過して終了している事件の記録を見なければならないこともないし、法的には終了後3年で保存義務は免れるので、だいたい6年を目処に必要な部分を除いて廃棄する。廃棄は専門業者で、シュレッダーにかけて確かにかけたという証明をもらうのである。

 この整理だが、私自らやらないといけないのである。事務員では記録のどこを残せばよいかという判断が出来ない。せこせこと整理をしていると、すっかり忘れている事件、やや覚えている事件、よく覚えている事件等々が出てくる。

 解決した事件の和解書や判決、和解調書を見ていると、自分でも忘れているのだが、「よくこんな解決が出来たなあ」というものもある。自画自賛のようだが、本人はすっかり忘れていて、自分のしたことなのに「すごい」と思っていたりする。すっかり中身を忘れているからこそこんな印象を持つのであろう。
 
 若かったから出来たという訳でもないだろうし、今でも同等のパフォーマンスは出せるはずだが、若い頃に比べると、経験値は増えたがエネルギーは確実に減っているので、私よりも若い力で補ってもらいたいと思うのである。
 
 
 

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2012年4月 2日 (月)

今日から新年度

 弁護士会や裁判所は、3月末で年度が終わり、4月から新年度が始まる。
 弁護士会の初日は、各種の委員会活動の第1回で始まる。午前中から夕方まで、20分ずつ2つの委員会が開催され、1年間の日程や委員長が決まるのである。
 委員長などの役職は内定していることが多く、主として日程決めが行われる。

 弁護士会の副会長は、それぞれ所管委員会を持っていて、この全委員会に担当役員として出席する。会長はこの日は委員会が行われているのを眺めているだけのことが多い。
 今年度の役員は1名が私とゼミの同級生であるので(期はいくつか下)、彼には頑張ってもらいたいが、それぞれ事務所を抱えているので、弁護士会の活動に100%取り組むというのは不可能であるので、適宜な範囲で頑張って欲しい。
 役員は1回やったらもういいかな、とは思うものの、予定では委員長を2つしないといけないことになりそうなので(しかも2つとも重要委員会・・・・)、今年も弁護士会の活動も相当程度行うことになるだろう。

 今日から弁護修習の修習生が事務所に来ることもあるし、弁護士17年目の初日を初心に立ち返り、張り切って乗り切りたい。

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