読書日記4月5日
「逆説の日本史18」小学館。井沢元彦。
ずっと愛読している井沢元彦の逆説の日本史シリーズの最新刊。3月中旬に発売になっていたのを新聞で知って購入。書いてあることはいいのだが、書き方が超上から目線であるのと、枚数を増やすためではないかと勘ぐってしまうくらい同じことを何度も書いている(筆者は強調しているのだというのだが、このシリーズを好きで読んでいる人には正直、「もうええわ」となる。。。)ところがマイナスポイント。たぶんそのあたりを縮めれば、もっと薄い本にはなるだろうと思われる。
「湖中の女」ハヤカワ文庫。レイモンド・チャンドラー。
これは清水訳のもの。この作品も、大学生時代に読んだため、内容をかなり忘れている自分に気づいたことと、せっかく、村上春樹の新訳で改めてチャンドラー熱が高まっている自分がいることから、村上新訳が出るまでの間、何冊かに一度は清水訳を読むことにしているので、今回はこれにした。
昔大学時代に購入した本は色もあせて、また、字が小さすぎて読みにくいので、読むために同じ本を購入した。最近の出版されたものは字が大きくて読みやすいのである。
内容としては、処女長編のマーロウよりは活劇がなく、また、後のロンググッドバイほどは文章に深みはないが、それでも、推理作品としての完成度の高さ(ありえないトリックを使っていないこともそのポイント)、最後の終わり方の余韻、マーロウのとてつもない格好のよさ等々、やはりチャンドラーなくして人生は成り立たないと思わせてくれる作品である。
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