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2012年8月31日 (金)

止めてないのに勝手に止まって乗るように促すタクシー

 夜にタクシーに乗ろうと待っていたら(どのタクシー会社に乗るか見極めていたのだ)、止めてもいないのに勝手に前に止まって、ドアを開けてこっちを見て、「どうぞ。」と手を出してうなづくタクシーがいた。
 タクシー乗車の押し売りである。

 「止めてないよ。」とにらんできつめの声でいうと去っていったが、気の弱い人だと乗ってしまうかもしれない。
 タクシー業界も不況かもしれないが、乗車の押し売りはないだろうと思うのである。

 以上です。

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2012年8月30日 (木)

眠る小次郎

Mini_120825_2318_2Mini_120826_1436 Mini_120826_2241 休みの日に、小次郎が爆睡していたので、三枚携帯で撮影に成功した。
 三枚とも、違う場面である。
 夏の暑さで犬もばて気味なのであろうか。
 横になって、エビのように寝ている。

 私の普段休みの日に持ち歩いているカバンに寄り添うように寝ているのが二枚目。

 三枚目は、私のスリッパを枕にして寝ている。

 舌を出して、まるで無防備である。

 こやつのどこに狼の遺伝子があるのか全く不明といわざるを得ない。

 人間と違って、犬は毛皮を着ているようなものだし、そのうえ、汗をかけないから、舌から水分を蒸発させて身体を冷やすしか出来ないのだから、暑いのであろう。
 

 節電で、冷房も28度にしてあるせいか。

 そういえば、少し前に鴨川の横の浅い流れで、水の中に入って出てこないラブラドールレトリバーがいて、飼い主さんが困っていたが、あれもやはり暑いからであろう。
 いくら飼い主さんが引っ張っても、「イヤ」という感じで微動だにせず、水の中に身体をつけていた。

 人間も当然暑いのですが。

 以上、小次郎でした。 

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2012年8月29日 (水)

読書日記8月29日

「ザ・ロード」早川書房。コーマック・マッカーシー。
 映画化もされた作品。遅ればせながら購入。少し前に読んだ、「極北」と同じような世界観という話であったが(核戦争か何かで人類は大半が滅び、暴力が世を支配している)、こちらは極北よりもさらに悪い世界である。人が人を食い、その親の前で子を殺して食べるような世界である。
 その世の中を、冬が越せない寒さとなりそうだったため、乏しい食料と少ない銃弾を頼りに南へ向かう父と子の物語である。

「ナチの亡霊」(上)(下)竹書房。ジェームズ・ロリンズ。
 マギの聖骨という作品がまあまあおもしろかったので、その続編ということで購入。
 ノンストップアクションで、インディ・ジョーンズのようである。
 ただ、一作目と比較すると、やや物語がグレードダウンした感が否めない。
 

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2012年8月28日 (火)

乗った瞬間に臭いタクシー

 先日タクシーに乗ると、乗った瞬間に臭かった。
  にんにくとかその手の臭いではなく、口臭の臭さというか、そういった類いである。

 こういうときに、窓を一度全開にして中の空気を追い出せばいいのだろうが、なんとなく、「お前臭いやないか」と言っているようで、そうは出来ず、少しだけ空けてそこから入ってくる外の空気を吸っている。
 酸素が水の中で足りなくなった金魚が水面でぱくぱくするように、やや左上方向に鼻と口を向けて、そこから入ってくる外の空気を吸うのである。
  排気ガスも吸うだろうが、車内の臭さよりましである。

 あるいは、これが加齢臭というものなのだろうか。
   そうすると、知らず知らず、私も出しているのであろうか。
   そう思いながら、ペーパータオルで、耳の後ろもきちんとふく私であった(加齢臭は耳の後ろから出るといわれているからである。)。
   以上です。

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2012年8月27日 (月)

ブログ休載

 本日はこの夏最後の夏休みのため、休載とさせていただきます。
   

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2012年8月24日 (金)

左まぶた

 時々なるのだが、ここ1週間ほど左まぶたがけいれんしている。
  ネットでざっと調べてみたが、原因は不明らしい。
 脳の異常という説もあるようだが、確定されていないらしい。

 ここのところ起案続きで、休みの日もパソコンを見ていたせいかもしれない。
   あと、私は右の視力が左よりも悪いので、左目が頑張っているのかもしれない。裸眼は裸眼で問題ないのだが、左右に差があるため、時々目が非常に疲れる。
   ぴくぴくと自分では分かるのだが、多分見てすぐ分かるほどけいれんしている訳ではないと思う。
  目薬をさしているが、まだぴくぴくしているのである。
  某バーのバーテンダーO田君のように、本日のブログにオチはありません。
    以上です。

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2012年8月23日 (木)

何かをしようとする時否定的なことばかりいう人

 何か新しいことをしようとするときに、否定的なことばかりいう人がいる。
  理念で頭でっかちになっている傾向の人にこういう人が多い。
 確かに、物事にはメリット・デメリットがある。
  デメリットばかり見ていては物事が進まないことが多い。
 やることによるメリットを考えて、メリットがそれなりにあるなら、デメリットばかり主張するのは、これから新しいことを提案している人間の意欲をそぐことになる。
 新しい事業などを考える時に、議論をすることは必要であろうが、議論と否定とは違う。
 議論というのは、単に反対するだけでなく、そのことをすることによるメリットも踏まえた全体的議論が必要である。
 否定的なことばかり出てくると、真にいいことも出来なくなるように思うのである。
  若手のやる気をそがず、しかし駄目なところは修正していくという姿勢が必要である。

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2012年8月22日 (水)

何かし忘れている気がする

 弁護士はたいていいつも仕事に追われている。多くの弁護士は、何かし忘れている気がしているものではないかと思う。
 あの事件はあれでよかったか、もっと立証はないかとか、主張は足りていないか等々。

 まあ職業病だろう。
   また、こうして常時考えて悩んでいないと、逆にいい仕事も出来ない気がする。
   私自身がいい仕事が出来ているかはさておき。

   気がつくと事件のことを考えている自分に気づく。
  あの事件のあの相手方の主張に対して、有効な反論はどう書くのがよいか、あの事件の立証でもう少しここが何とかならないか等。
    こうしたことを完全に忘れられる瞬間を持たないと保たないが、私でいえばサッカーと読書をしている時だろうか。
    酒を飲んでいるときも、事件の話をしているので、仕事漬けの人が多いので、酒を飲んでいる時は忘れていないので、それ以外の趣味が重要そうである。
    若い弁護士も、そういう瞬間がないと、身体も心も保たないであろう。もちろん、私同様仕事のことばかり考えている人のことで、中には、全く仕事のことを考えていない弁護士にも出会うが。。。

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2012年8月21日 (火)

交通事故多発

 私は滋賀県に住んでいるのだが、最近滋賀県民版では死亡事故が多発している。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするばかりである。

滋賀県警も、交通事故があまりに多いので、注意を呼びかけているようである。
高齢者の死亡事案が多いようである。
前にも書いたが、高齢者は、速度感覚は若い頃と変わらない一方で、反射神経や身体の動きは鈍っているので、跳ねられたり、衝突してしまうようである。また、この暑さのせいでより感覚が鈍っているせいもあるのではないかと報道されていた。

お盆の時期には、岡山県で、パンクを修理していた家族のところに前方を見ていなかったトラックが突っ込んで、大学生の長男が死亡、奥さんと娘さんは重体、夫は腰を骨折して重症という痛ましい事故も発生している。
  車は便利だが凶器となり得るし、こうした一瞬のミスが被害者の人生を一変させ、加害者の人生も狂わせることになる。賠償金が入ってきても、亡くなられた人は戻らない。また、一度怪我をして後遺症が残ることもあり、本来金銭的に解決出来るものではない(しかし、民事的には金銭で解決するほかないのだが・・・)。
  自動車に乗るときは、細心の注意でもって乗って欲しいと思う。
 なくられた方のご冥福を改めてお祈りする次第である。

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2012年8月20日 (月)

バッタ

Mini_120818_1324  同じ色なので少しわかりにくいかもしれないが、バッタである。
 土曜日は医療過誤の準備書面の起案をし、日曜日は小説の執筆(まだまだ書き上がりそうにない)と書面を書いて嫌気がさすと庭で葉巻を吸っていたのだが、そのときに見つけた。
 私の自宅の庭で繁殖しているようで、この種類のバッタを毎年みかける。
 庭の石のところで、3匹くらいがちょろちょろとしておりました。
 ショウリョウバッタの小さいヤツも水を撒くとぴょんとはねる。
 コオロギもちょろちょろと出てくる。
 来年もバッタを見ることが出来ますように。。。

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2012年8月17日 (金)

ゴールデンボンバー

 「女々しくて」という歌がヒットしているインディーズ所属のエアバンド(楽器は弾かないが、弾いているようなふりをしている)である。
   最初見た時からかなりインパクトがあり、最近CDも買った。とても楽しそうにやっている姿がすてきである。

 世間的にはかなり有名だと思うのだが、弁護士業界での知名度は低い。カラオケで歌っても誰もついてきてくれなかった。私の周りで知っているのは、事務員のN西さんくらいである。
  なので、少しでも広めようと書いてみた。

 ユーチューブなどに動画もアップされている。

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2012年8月16日 (木)

起案がたまっている

 ばたばたしていたらブログの更新を忘れていた。
  昨日はようやく3000頁を越える枚数のカルテチェックが終了。
  まあ、全部きちんと読むわけではなく、交通事故のために主張が出来るところを拾い出すのですが。
  本日は目がチカチカしています。
  拾い上げると起案がまだだいぶあることに気づく。7月下旬の裁判所が夏休みに入った頃から頑張って、8月末頃の提出期限よりかなり前に出来上がり、手元に暖めているものも何件かあるのだが。
  それでもまだ何件かある。新件を受任出来ないほど詰まっている訳ではないが。
  本日も頑張ります。。。

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2012年8月15日 (水)

「読書日記8月15日」

「歴史と風土」文春文庫。司馬遼太郎。
 司馬遼太郎の歴史エッセイ。司馬遼太郎はこのエッセイ集の中で、豊臣秀頼は遺伝子的には豊臣秀吉の子ではなかったであろうと述べている。秀吉には子種がなく、秀吉死後のねねの対応がそれを物語るとしている。
 秀吉に子種があったら、家康も天下を取れなかったかもしれない。
 その他、司馬ならではの歴史に対する鋭い視点で語られるエッセイ。やはり、たまに司馬遼太郎を読まないといけない。

映画
「インディ・ジ゛ョーンズ 最後の聖戦」
 スカパーでたまたまやっていたのだが、最後まで見てしまった。ショーン・コネリーのように歳がとれたら最高だと思わせる。
 これを見て、そういえば4作目を見ていないと思い、ブルーレイで4作目を見た。
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
  内容的には、これまで三作の流れを踏襲。しかし、こういう流れで一つの世界観を作るのは、4作が限界だろう。ここでやめているところがスピルバーグのすごさかと思う。

「2012」
 元ネタはグラハム・ハンコックの神々の指紋。二枚で2980円だったので、もう一枚として購入。
 2012年に世界が滅ぶとしたマヤ文明の言い伝えが顕在化するという話。
 映像がすごかった。世界が壊れていく映像。
 内容的に、どうなのかと思うところもあったが、娯楽作品なので、そのあたりは目をつぶるしかないか。

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2012年8月13日 (月)

ブログお休みします

 8月13日と14日は夏休みをいただいております。
  15日からの再開をお待ち下さい。
  事務所はあけており、他の職員は出勤しておりますので、事件関係等の連絡はつきます。

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2012年8月10日 (金)

祈念するサッカー男子の銅メダル

 サッカーのロンドン五輪、メキシコ対日本は少しだけ見たら寝ようと思っていたが、いきなり大津の先制ゴールが決まり、「いけるのではないか」と思い、歴史的瞬間を見ようとそのまま見続けてしまった。
  五輪前の評価は最低だったともいえるこのチームだが、快進撃をしてきたので、やってくれそうな予感がしていた。

  しかし、結果は3-1で惨敗。
  永井は怪我の影響か、これまでの試合のような迫力のある前線からのチェイスがあまり見られなかった。相当、足の状態は悪いのではないだろうか。永井が本調子ならと思った人も多かっただろう。メキシコにとっては永井を負傷させた選手に感謝というところか。
  だが、それだけではなく、堅守を誇った守備陣のミスが目立った。
  徳永はどうして後ろから同点を決めた選手に張り付いていたのか。相手選手のポジショニングがよかったのか。ビデオからは分からない。コーナーキックで、後ろについていれば、そりゃ前で決められるだろう。足が出なかったのか。そうであれば、監督は早い段階で、サイドバックを1人交代してもよかったのではないか。フレッシュな酒井を左で先発という選択肢もあったはずである。
  もう一つのミスはキーパーの権田。どうして相手チームの選手がうようよいるのに、大きく蹴らずに、あるいは選手の押し上げを待たずに扇原の足下にボールを入れたのかわからない。扇原も、「エッ」と驚いたのではないだろうか。五輪の魔物なのか。本人も判断ミスを認めていた。
  自滅しては、技術の高いメキシコには勝てないのは当たり前である。
  監督の采配も迷いが見られた。
  前線に身長のある杉本を入れたのだが、時間がないので、パワープレイで行くのか、そうでないのかが見ていてもよく分からなかった。ドリブルが得意な選手を2人立て続けに投入した意図もわからなかった。采配の差が出たのか。
 3点目は仕方ないだろう。点を取りに行き、攻撃的になった結果である。2-1でも3-1でも負けは負けで変わらないのだから。
  まあ、サー・アレックス・ファーガソンでも采配ミスはある。

 今回の試合の失敗を活かして、銅メダルを獲得して欲しい。
   応援しているからこそ、批判もします。
   ガンバレ、男子サッカーU-23!!!

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2012年8月 9日 (木)

独自の見解

 法律相談に来られる人の中には、世の中では通用しない独自の見解を持っている人がいる。自分の見解が正しく、他は全て間違っているという前提で相談に来られる。独自の見解を展開され、こうあるべきなのにないのはおかしい、自分は正しいでしょう、ということの裏づけを取りに相談に来られているのである。

 残念ながら、弁護士が法的に考えると、こうした人たちの見解が正しいことはほとんどといっていいほどない。
   そのことを説明すると、たいていの方は食い下がってくる。しかし、いくら食い下がられても、不可能なことは不可能としかいえないので、一つ一つ不可能な理由を答えることとなる。
 こういうときに、「弁護士なのに自分を助けないのか」ということを言われることもある。しかし、弁護士は神様ではないので、法律の枠組みの中でしか依頼人の利益を守ることしか出来ない。
   また、「法律が間違っている」ということをいわれることもある。これも、弁護士は立法作業をする訳ではないので、弁護士に言われても困ることがある。もちろん、法律が間違っていることもあるので、是正するための活動を弁護士がすることもあるが(実際、私の活動で立法化された法律もある)、独自の見解を持つ方は、独自の理屈で自分の見解を裏づけされることを望んでいるので、法律が間違いというのも独自の理論のことが多い。
   「それでいいんですか。弁護士としてどう思うのか。」と言われることもある。しかし、私は法律家なので、法律上の回答しかできないので、そのように答えることとなる。
  最後は怒って、場合によれば罵られて出て行かれることとなる。
   こういう方は、その後も弁護士に相談に回られているのではないかと思う。しかし、望むような回答は得られまい。
    弁護士としても、言い方はもちろんあるが、不可能だということは相談者にとって気分のいいものではないことは分かる。気分のいい回答をしてあげれば喜ぶだろうということはわかる。
    しかし、だからといって、不可能なことを可能だとはいえないのである。

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2012年8月 8日 (水)

香水

 先日タクシーに乗ったところ、運転手さんが女性で、香水たっぷりだった。
  あまりの匂いにむせるほどだった(私は鼻もまあまあ利くし、喘息持ちなので強烈な匂いに弱い)。

  ものすごく臭いタクシーもイヤだが、あまりにいい匂いも強烈すぎると、ものすごく臭いのと変わらない。

  以上です。

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2012年8月 7日 (火)

遅刻

 遅刻が嫌いなことは前にも書いた。1分の遅刻を60回すれば1時間遅刻したことと同じであるし、5分遅刻して、10人を待たせたら50分遅刻したことと同じであるからである。
  公共交通機関の遅れ等やむを得ないことはあるが、心がけだけでしない遅刻も多々ある。

  私は現在、京都弁護士会の法律相談センターの委員長をしているのだが(他にも法曹人口問題を考えるPTの座長もしていて、委員長が2つである。2つ委員長をしているのは、あまり他に話を聞かない・・・)、法律相談の遅刻というのは、各弁護士が考えている以上に問題である。
  先日も行政の担当者から、委員長である私がおしかりを受け、丁重に謝罪することがあった。
    行政の担当者からすれば、遅刻なんて考えられないだろうし、ビジネスマンの世界で遅刻したら、それだけで仕事から外されるということもあるだろう。
    法律相談の遅刻は、その担当弁護士に対する信頼を下げるだけではなく、京都弁護士会が行政から委託を受けてしている場合には、行政への信頼、市民への弁護士全体の信頼も損ねることになる。
    遅刻があるとファックスが送られてきて、私はそれを見てまたげんなりするのである。
   ちなみに、私は17年間、法律相談で遅刻をしたことはない。
  心がけなのである。

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2012年8月 6日 (月)

読書日記8月6日

「イエティ」山と渓谷社。根津誠。
 ヒマラヤ山中を長年駆け回った筆者によるイエティ伝説の真実を探す本。筆者によれば、イエティはヒグマだという。しかし、それだけで片付けられない目撃証言もあり、この本だけですべてが解決という訳にはいかないであろう。

「キリストと聖骸布」文庫ぎんが堂。ガエタノ・コンプリ。
 作者はキリスト教の神父である。キリストは、ゴルゴダの丘で処刑された後、亜麻布にくるまれて洞窟にいったん仮埋葬されたという。聖骸布は、キリストとおぼしき人の影が写っている布で、真偽が長年議論されてきた。今も現存している。表紙にその写真があるが、荘厳な雰囲気がある。この本は、聖骸布が、キリストをくるんだ亜麻布かどうかという点を、客観的に検証していく。筆者は、聖骸布は、信仰とは無関係であり、キリスト教を信じることと信じないことは無関係に、その存在は認められるべきとする。
 うろ覚えの知識で、聖骸布の存在は知っていたが、この本でその何たるかが分かった気がする。これ以上この点の知識を深めるつもりはないし、キリスト教は信じてはいないが、歴史ミステリー的に読んだ。好著だと思う。

「キリストの棺」イーストプレス。シンハ・ヤコボビッチ他。
  イスラエルのとある住宅地の工事現場から、古い墓が発掘されたが、その中には、キリストの一族の名前が刻印された棺があり、その中の棺はキリストを指していた。。。
  この棺が本当にキリストのものか、あるいはありふれた墓に過ぎないのか。こうした観点から、様々な検証がなされる。
  聖骸布を読んだので、ついでにこれもおもしろそうだったので、続きで読んだ。
  キリストは、死後3日して復活したとされるが、これは「生き返った」という意味ではなく、霊的な復活をいうものだとすれば、キリストの墓があることは矛盾しないということになるともいう。
  テレビ放映のために突貫工事で書かれたため、不十分なことは否めないが、これもまた歴史ミステリとして抜群におもしろい。
  好著である。

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2012年8月 2日 (木)

ブログお休みします

 8月2日と3日は夏期休暇のため、ブログ休載いたします。
  事務所はやっております。
  6日からの再開をお待ちください。

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2012年8月 1日 (水)

悪質リース被害事案に画期的判決!

 27日に大阪地裁で、悪質リース被害事案に対して、リース会社の販売店に対する監督義務を認める画期的判決が出された。報道もされたが、関西ローカルどまりのようである。本当は、全国的規模の判決なのに。
  この裁判を被害者側で遂行された大阪弁護団とは、私が事務局を務める京都弁護団とも交流があり、こうした判決を取られたその努力と英知にはただただ感服するばかりである。

 また、事実をよく見た裁判所の判断にも敬意を表したい。
  我々弁護団からすれば明らかなことだが、リース会社は独自の営業部門を持たない。リース会社は、物品を販売している業者と業務提携契約を締結して、その販社をリース会社のいわば営業部門として使うのである。そして、販社が契約を取ってくると、販社はリース会社から物品の売買代金を受領し、リース会社にその商品の所有権は移転し、リース料を乗じたリース料を設定し、毎月リース料を顧客が支払うこととなる。
   適正なリース契約であれば問題はないが、販社は自らの利益を上げるため(物品の売却代金が一括でもらえるのでオイシイのだ)、違法な販売手法に手を染めがちである。一方、リース会社の方は、リース契約が「途中解約不可」とされ、リース契約を解約するためには、残金を一括で支払わなければならないこと、また、過去の判決の大勢は、「リース会社と販社は別物。だから販社がどんな悪いことをしていても、リース会社には責任がないですよ。契約したあなたが悪いのよ」的な判決を書いていた。どれだけ現場の弁護士がリース会社がおかしいのだと言っても、聞く耳を持たない裁判所が多かった(クーリングオフが認められた例は多いが、クーリングオフの適用が難しい事例では、いかに販社が悪いことをしていても、その行為をリース会社に主張出来ないとしていた例が多かったといえる)。
   しかし、事実を見れば、販社が利益を上げればリース会社も利益が上がる構造にあるのだから、報償責任の原理からしても、実際のリース契約締結の状況からしてもおかしすぎるのである(リース会社はほとんど何もしないで、販社がほとんどの行為を行う)。
   平成17年には社会問題化しているにも関わらず、その後も、リース会社の肩を持つ判決が多く出されていた。
   どうして、当たり前のことが当たり前に判断されないのか、リース弁護団の弁護士はみな切歯扼腕していたのである。
   そこにこの画期的判決(本当はこの判決が当たり前で、画期的といいたくないのだけど)。
   この判決を皮切りに、判決の流れが変わることを期待したい。
   裁判所は、リース会社の監督責任といっても、「根拠は?」で冷たい反応だったし、リース会社も、根拠がないと言っていればよかった。そこを突破したことは大きい。
   最近はリース会社の訴訟遂行も非常に悪質で、こちらが内部資料を出すように言っても、「必要がない」ということで拒んでくることが多かった。しかし、業務提携しているにも関わらずこれを出さないということはよほど見られたらイヤなことが書いてあるのではという気にもなるのである。裁判所も、事実を明らかにするために、どんどんリース会社の方に資料を出させるべきであろう。
   立法化にもつなげたい。
  大阪弁護団のみなさん、おめでとうございます。

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