読書日記10月15日
「やっぱりただの歌詞じゃねえか、こんなんもん」新潮社。桑田佳祐。
桑田佳祐の個人としてのシングルやアルバムの楽曲の歌詞が掲載されて、その時々の桑田佳祐の心情などを桑田佳祐が綴った本。
私が最初に買ったアルバムはサザンのタイニイ・バブルス。レコードだった。すりきれるほどかけた。
その後、アルバムはすべて小遣いをはたいて買い、新しいサザンのアルバムは発売日に予約して買った。
そういう意味では、初期のサザンの方が好きだけど、今でも桑田がアルバムを出すと発売日とはいかないけど買う。
読むところは少ないけれど、歌詞を読んでいると、大学生だった頃に気持ちが戻る。
桑田ファン以外には全く意味のない本でしょうけど。。。
「ルリボシカミキリの青」文春文庫。福岡伸一。
生物と無生物の間を書いた福岡伸一氏のエッセイ集。
非常に短いエッセイの中で、非常に含蓄のあることが凝縮されている。
どうして生物学者になったのか。それはルリボシカミキリの青に魅せられたから。
好きなことをしてそれが仕事になる幸せ。
私は弁護士は自分に向いている仕事だとは思うけれど、こういう学者の人は好きなことを仕事にしている訳で、本当にうらやましい。
まあ、それはそれで苦労はあるのだろうけど。
薄い本だが、何となく幸せな気持ちにしてくれるエッセイ集である。
「幽霊塔」創元推理文庫。江戸川乱歩。
ビックコミックで連載されている幽麗塔という作品の原作をさらに乱歩が書き換えたというので買ってみた。幽麗塔という漫画がおもしろいからで(現在、1から3巻まで出ている)、原作を先読みしようと思ったのである。
内容は原作と漫画はそれ相当に違うことがわかった。また、乱歩の作品自体も古くさい感は否めない。
しかし、横溝正史に通じるものがあり(むしろ乱歩の方が先輩であるが)、作品としては大変好きである。
金田一ものが好きな人であれば、少年少女の頃に戻った気持ちで読むといいかもしれない。
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