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2013年1月31日 (木)

一宿一飯の恩

 司法修習生の就職の相談をされることがあったり、たまたま食事をしていると、そこに他の弁護士が修習生を連れてきて、その修習生の飲食代も一緒に払うことがある。どうしても事務所訪問をさせて欲しいといわれて、訪問してきたのでその後食事くらいには連れていくこともある(ただし、うちの事務所は現在事務所訪問は一切受け付けていないし、採用の予定もないので過去のことである)。
 そんなときに、就職の状況について聞かれて答えることもあるし、アドバイスを求められることもある。

 修習生の就職について、ものすごく世話を焼いている弁護士も知っているが、私が知るところ、こうして、相談に来て、飯を食べさせてもらった修習生のうち、どうなったかを知らせてくる修習生はどちらかというと少数である。私自身も連絡をもらうことはまれである。
 ハガキで就職が決まったことを知らせてきたり、メールが来たりする修習生もいるが、ほとんどはなしのつぶてである。世話を焼いている私の知人でもそのようである。

 中には、同じ弁護士会に就職が決まっているにも関わらず、挨拶にも来ないという場合もある。
 具体的な就職先をあっせんした訳ではないが(あっせんした場合にはさすがに決まった時には挨拶にくるが)、多少世話になった弁護士に対して、こういう最低限の礼儀を守らないと、修習生と食事をしたりする気も失せてくるのは仕方がないであろう。
 必死なのはわかるが、決まるまでは「情報はないか」とか、「どうしたらいいか」というアドバイスをもらうだけもらって、こちらにお金までかけさせて、決まった途端に連絡もしてこないというような配慮のない人間は、弁護士としていい仕事は出来ないであろう。
 そういう人間は、そのうち見捨てられると思う。
 ただ、きちんとしている修習生のことは嫌いでいないのだが。
 以上。

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