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2013年1月30日 (水)

読書日記1月30日

「雪男たちの国」ノーマン・ロック。河出書房新社。
 滅亡した南極探検隊に同行していたとして、ジョージ・ベルデンなる建築家が描いた紀行分を著者が「発見」したとして描かれる作品。幻想的であり、何が本当かもわからない世界。村上春樹と「翻訳夜話」で対談している柴田元幸という人の翻訳。
 人生の処世のためには読む必要がないが、人生を豊かにするためには読んだらいいというような作品。

「生き方」サンマーク出版。稲盛和夫。
 著者の人生に対する考え方、姿勢を書いた本で、現時点で93万部突破とのこと。
 これを読んで、仕事をしないといけないという気にさせられるが、こういう姿勢でいるから、あの成功があるのだなと納得させられる。
 凡人には中々出来ることではないが、これを読んで少しでも努力しようという思いにはなる。すぐ読めます。仏教思想にかなり影響されているところはあるが、一つの真理を書いておられると思う。

「信長影絵」文藝春秋。津本陽。
 津本陽の最新作品で、新たな信長像を描いている。何作信長を書くのだという気にもなるが、津本ファンなのでまた買ってしまう。
 大きく書き方等を改めたというところもないが、「下天は夢か」をもう一度読み返したくなるような作品である。今日の信長ブームの火付けとなった著者だけに、今、「信長」を再構成したかったというところか。
 若干予定されていた紙面に限界があったようで、後半はかなり筆をはしょっているところが残念。上下巻で出してくれればよかったかなと思う。

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