平成24年読書トップ10・最終
第8位 オシムの言葉 集英社文庫。
これを読めば、オシムという監督がどれだけすさまじい能力がある監督であるか、また、その人生がいかに波乱に満ちたものであったか、戦争というものがどれだけ愚かしいことかがわかる。サッカーをしている人なら、是非読んで欲しい。
第9位 神の捨てた裸体 新潮文庫。 石井光太
イスラム地域、その他の地域で虐げられている子どもや女性、男娼等々を赤裸々に描く作品。世界の中で、日本がいかに平和か、そして、その平和にいかに日本人がボケているかが分かる。読んだ後は暗澹たる気持ちになるが、こういう本もやはり読まないといけない。筆者の取材は自らの精神と肉体をすり減らす作業であったように思われる。
第10位 極北 マーセル・セロー 村上春樹訳。
これはたまたま雑誌に載っていた作品で、村上春樹訳という訳で買った訳ではないのだが、以外によかった。戦争か何かが起こり、無政府状態となった近未来。何が起こったかは明らかにされず、近未来の世界が書かれていく。
何となくリアリティーがあって怖い作品である。
以上でした(北海道風に過去形)。
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